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ページ21

「遠慮する。今腹は全く空いてな…」

グルルルルル…ギュルルル〜〜〜

自らの腹から聞こえた音に茜さんは頬を染めた

茜さんは素直じゃないが、腹は正直なようだ。









小宮家にて___,




「「いただきまーす!」」

「…いただきます。」

「どうぞ、召し上がれ」

母さんが優しく微笑み、ご飯を盛った茶碗をそれぞれの盆の上に置いた



茜さんの箸は進んでいた。口に合うようでよかった

心做しか少し嬉しそうに見える。


「いつも、息子達がお世話になっております。それと、この前は助けていただいてありがとうございました」

茜さんが数秒動きを止め、思い出したように口を開いた

「あーいえいえ…そんな大したことじゃないですよ」


ぱくりとご飯を頬張る


「こんなものしか出せませんが、どうぞ食べてってください」

「いや、構いません。むしろ有難いです。まともにご飯食べてなかったので」

茜さんの言葉に僕らは箸を止めた


「えぇ!?茜さんご飯食べてなかったんですか?」

「あぁ。ダンボール生活だったし」

「えぇ!?茜さんもしかしてホームレスですか!?」

俺は国俊をごついた

「馬鹿か。誰だってご飯食べない日もあるし、ダンボール生活する日だってあるに決まってるだろ。
きっと茜さんダンボールで寝たい気分だったんだよ」

「いや、ダンボールで寝たい気分って何。」

「すいません、うちの国俊が。でも、兄の方がフォローしましたから。ご安心を」

「いや、何を安心すればいいの」

「愛蔵は昔からフォローが上手くて"フォロ蔵"と呼ばれてるんです」


母さんンンン!?何それ新しい設定!?
俺そんなの聞いてないいい
フォロ蔵そんなの聞いてないよォォォ!!!!


「…甘いな。私の部下にはもっとフォローが上手い奴がいる。…フォローの土方と呼ばれる男…その名も土方(つちかた)だ」

いや、二人とも何張り合ってんの!?
なんか火花散ってるし!!
てか土方(つちかた)って誰!?



そんな談話を繰り広げながらあっという間にご飯を平らげた。







愛蔵と国俊が、明日の仕事の準備をする為それぞれの部屋へ向かった。


一方、茜は愛蔵達の母親である小宮雪と火鉢の前に並んで座っていた


「すみません…ご飯ご馳走になったのに寝床まで…」

慣れない敬語を使いながら茜は申し訳なさそうに謝る

。→←。



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あかお(プロフ) - ( ゚∀ ゚)ハッ!コメントありがとうございます!頑張ります!これからもよろしくお願い致します! (2020年6月4日 0時) (レス) id: 44a4940930 (このIDを非表示/違反報告)
天智就佐(プロフ) - 書き出しからセンスが凄い…!更新頑張ってください! (2020年6月4日 0時) (レス) id: b2ae4e5a5c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あかお | 作成日時:2020年6月4日 0時

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