この手で掴む参【銀魂】 (ページ13)

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沢山の人で賑わう遊園地

客は子供連れやカップルが多く、敷地内から除くアトラクションを指差し、はしゃいでいる

「おー栗子！ワリィワリィ遅れちまって。待ったァ？」

チャラそうな男は自分より早く待ち合わせ場所に来ていた栗子に話しかける

栗「いえ、私も今来たとこでございまする。全然待っていませんでございまする」

「あ、なんだ良かった～実は電車がさァ～」

松「…野郎ふざけやがって…栗子はなァてめーが来るのを一時間も待ってたんだよバカヤロー」

門前の茂みに明らかに怪しい人物達が五人いた

松平は狙撃銃を構えチャラ男に狙いを定める

松「どーしてくれんだ。俺が手塩にかけて育てた娘の人生を一時間も無駄にしてくれやがって。残りの人生全てで償ってもらおう__オイ、トシ！お前ちょっと土台になれ」

土「待たんかィィィィィ!!」

土「お前何ィィィ!?奴ってアレかァァ!?娘の彼氏ィ!?」

松「彼氏じゃねェェ!!認めねーよあんなチャラ男パパは絶対認めねーよ！」

土「やかましーわ!!俺はお前を警察庁長官なんて絶対認めねーよ！」

客を見物していた沖田が土方の方に振り返り

沖「土方さん、俺もアンタが真選組副長なんて絶対認めねーよ！」

土「おめーはだまってろ!!」

松平はもう一度狙撃銃を構え直しチャラ男に狙いを定める

松「警察なんてほとんどマフィアみたいなモンだよ。それになァ娘のためなら仏にもマフィアにもなるのが父親ってもんよ」

土方は呆れながら松平を見て近藤の方を向いた

土「近藤さんよォ、この親バカになんとか言ってやってくれ」

近「誰が近藤だ」

サングラスをかけた近藤は土方の言葉に振り向きもせず松平と同じように銃を構えた

近「殺し屋ゴリラ13(サーティーン)と呼べ」

土「何やってんだよアンタ…13(サーティーン)ってなんだよ」

近「不吉の象徴、今年に入って13回女に振られた。オイとっつぁん俺も手伝うぜ。栗子ちゃんは小さい頃から見知って俺も妹のように思ってる。あんなに男にやれん。__いくぞ！とっつぁん!!」

松平と近藤は銃を片手に二人が入った遊園地へと走っていった。

土方は焦りながら沖田に話しかける

土「ヤベーな。アイツらホントに殺りかねねーぞ。
総悟、止めに行くぞ」

沖「誰が総悟でィ」

沖田はサングラスをかけ、銃を片手に走り出す

沖「俺は殺し屋ソウゴ13(サーティーン)面白そうだから行ってきやーす」

土「おいィィィィィ!!」