貴方が紅く見えた。

第93話 ページ8

全部で船は三隻


その中から将軍を見つけ出し、殺すのが先か。

将軍に逃げられるが先か。


だが、こちらも忍を使っている。
内部から崩していく作戦は成功した。

そのうちの一つに乗り込み、制圧する鬼兵隊



まるで豆腐を切るように襲いかかってくる忍や見張り達を斬っていく晋助


「どうやら俺達ゃ、影武者(はずれ)引いちまったらしい」

そう呟いた晋助の背後から狙う髷をゆった男

男のクナイが届く前に真正面から男の腹に剣を突き刺し、壁へと追い詰める

将軍に扮したその男は口から血を吐き出しながら晋助を睨みつける


「きっ...貴様らには、将軍の首は...とれんぞ...」

「そうかい。
そんなもん、ハナから大して興味はねェよ。ただのオマケだ。俺達が狙っていたのは首じゃねェ...」

晋助はニタリと不敵な笑みを浮かべて、口元を覆っていた布を外し、顔を出した。


「てめェら将軍の手足だよ。当たりもハズレも根こそぎ引き抜きゃ、勝手に首も落ちるだろ。」


晋助の顔を見た男は目を見開き、途切れ途切れに声を上げる


「きっ...貴様は...たかす...ぎ。まさか貴様ら...」

「だ...誰だ。貴様らの黒幕は一体...どこに」

男が投げたクナイを構え、振り上げる



「__これからお前がいく地獄(ところ)にさ。」


勢いよくクナイを振り下ろした。

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