夢見草篇/夢でもいい ページ14
おでんで心も身体も温まり、人気のない道を歩く
夢見草…そんなものあるわけない。
冬に咲く桜なんて聞いたことないし…
しかもそれが会いたい人に逢わせてくれるなんて…
まァ、そんなのがあればみんな血眼になって探すだろうな。
そんなことを思いながら歩いていると___
その時、目の前をピンク色の何かが通り過ぎた
それが桜の花びらだと気づくのに数秒かかった
茜は目を見開き、それらを凝視する
次々と落ちてくる花びらの一つを掴み、手のひらを見た
…間違いない。これは桜だ
でも、今は真冬。こんな季節に桜が咲くなんて…
"夢見草は逢いたい人の夢を見せてくれるんだ"
おでん屋の旦那の言葉が頭に響く
たとえ夢だとしても…
___逢いたい。あの人に
気づけば桜が舞って来る方向に茜は走り出していた
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雪乃(プロフ) - 続き待ってます (1月15日 1時) (レス) @page25 id: 3057047a96 (このIDを非表示/違反報告)
美結菜 - とても面白いです!続き楽しみにしています! (2023年2月15日 19時) (レス) @page25 id: f842e5f119 (このIDを非表示/違反報告)
tmailes(プロフ) - 楽しく読ませていただきました。更新楽しみに待ってます! (2021年5月19日 1時) (レス) id: ece380cb29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あかお | 作成日時:2020年11月8日 19時