将軍とデートぉぉぉ!?篇/語らい ページ11
一人の男がむくりと起き上がる
辺りを見回すとキャバ嬢も遊女もみんな倒れており、
気持ちよさそうに眠っていた
しかし、寝静まった店内の中にカウンターに座り、酒をちびちびと飲む銀髪の男が一人
「よォ、丁度一人酒に飽きてたとこだったんだ。お前さん起きたなら一杯付き合ってくれねェか?」
徳利を隣に置いて、椅子をぽんぽんと叩く
男はブリーフ一丁のまま椅子に座った
銀髪の男が男のコップに酒を注ぐ
自分のコップにも酒を注いで酒瓶を置くと、酒の入ったコップを見つめた
「あいつァ…警察なんて仕事やっちゃいるが、そんなてめーが思ってるより器用な奴じゃねーんだ。本当は不器用で、馬鹿で、強がりで弱っちい」
銀髪の男はブリーフの男の方を見ずに続ける
「ガキの頃から男の中に混ざって剣握って、普通の女みたいな生活は一度もできなかった」
「だけど…あいつだって普通の女みたいに綺麗な着物着て、街を歩いて、普通の女みたいに生活したいはずなんだ。」
男は黙って話を聞いていた
「もしかしたらてめーの前ならアイツは"警察庁長官補佐"の黒田茜ではなく、"一人の女"の黒田茜に戻るかもしれねェ」
銀髪の男____銀時は将軍を真っ直ぐと見つめた
「俺ァアイツがひと時でも幸せになれるんならそれでいいさ。あいつの選んだ男なら仕方ねェ…頼んだぜ。
それを聞いていた男___将軍は銀時の目を見つめ、フッと笑うとコップに入った酒を一口飲んだ
「そのように思われているとは……愛されているのだな。黒田は」
だが…と将軍は再び口を開く
「余には黒田を"一人の女"に戻すことは出来ぬ。
___近いようで遠い。隣を歩いているように見えて実はもっと先を歩いているような…そんな気がする。
余には黒田の隣を歩くことは出来ぬ。」
「え?…へ、へぇ…そう」
銀時は平常心を見せながらも心の中では動揺していた
聞き覚えのある声
丁寧な言葉遣い
もっさりブリーフ
え、待って。もしかして…
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雪乃(プロフ) - 続き待ってます (1月15日 1時) (レス) @page25 id: 3057047a96 (このIDを非表示/違反報告)
美結菜 - とても面白いです!続き楽しみにしています! (2023年2月15日 19時) (レス) @page25 id: f842e5f119 (このIDを非表示/違反報告)
tmailes(プロフ) - 楽しく読ませていただきました。更新楽しみに待ってます! (2021年5月19日 1時) (レス) id: ece380cb29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あかお | 作成日時:2020年11月8日 19時