この手で掴む弐【銀魂】 (ページ10)

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茜「冗談に決まってるだろ。まぁ、とりあえず怪しい人物を見かけたら迷わずブッた斬ってくれ。土方が責任をとってくれるそうだ。」
それを聞いた沖田が刀を土方に掲げて言う

沖「マジですかィ。土方さん…俺ァどーにも鼻が利かねーんで侍見つけたらかたっぱしから叩き斬りますァ。頼みますぜ。」

土「あーみんな。さっき黒田が言ったことは聞かなかったことに」

ふと土方が真面目な表情をした

土「__それとコイツはまだ未確認の情報なんだが江戸にとんでもねェ野郎が来てるって情報があんだ。」

沖「とんでもねー奴？一体誰でェ？」

すると茜が口を開いた
茜「それは私も聞いた話だ。奴は間違いなくこの祭りに来るだろうな……。"世界の歌姫"レディー・ガ〇さんが」
土「いや来るわけねェだろォォォ！」
茜「いや、私は確かに来ると聞いたぞ。名曲である「Just Dance」を歌いに来ると私は確かに聞いたぞ!!」
土「いや絶対来ないから！」

茜「ちょっと土方、話を遮るな。やかましい。」

土「遮ったのお前ェェ！間違いなくお前ェェ！」

土方は一息付き続きを話し始める

土「以前料亭で幕吏十数人が皆殺しにされた事件があったろう。あらぁ奴の仕業よ…
攘夷浪士の中でも最も過激で最も危険な男…
___高杉晋助のな。」

その名前を聞いた瞬間ぼーっと話を聞いていた茜が目を見開いて動きをとめた。

"高杉晋助"____あいつが…晋助が江戸にいるのか…？

土「おい、どうした？黒田」

土方の声にハッと気づいた茜は慌てて土方の方を向く。

土「てめェもまだ本部に仕事が残ってんだろ。さっさと帰りやがれ…って顔色悪ぃけど大丈夫か？」

茜「あ、あぁ…大丈夫。長居してすまなかったな。」

茜は屯所を出て空を見上げた。
目にしみるほど綺麗な青空は茜にだけはこれから何かが起こる前兆にも思えた。