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茜「へぇ、それでその祭りに将軍様も参加されるんですか。」
松「あァ、将ちゃんがどうしても参加してェって言ってよォ。絶対キャバの方が楽しいに決まってんのによォ…ったく…。」
松平が煙草を吹かしながら資料整理をしている茜に話す。
茜「ですが、将軍様が参加されるとなれば攘夷派の浪士は間違いなく動きますよ。もし、将軍様に何かあれば…」
松「そのための真選組だろォ。近藤に護衛の件伝えといてくれよ。あとは任せたぜ茜ちゃん。」
そう言い、松平は長官室から去った。
いくら私が長官補佐といえ、人使いの荒い人だ…。そう思いながらも松平から任された仕事は淡々とこなす茜。いくら面倒でも松平は廃刀令で剣を失いかけた私を拾い、剣を持つ理由をくれた。松平には一生を使っても返しきれない恩がある。
茜は資料整理を終え、真選組の屯所へと向かった。
近「おぉー!久しぶりだな!茜ちゃん!」
茜「ご無沙汰です。近藤さん」
上がって上がってと近藤に促され襖を開けると真選組の隊士達が集まっていた。
隊「あ!茜さん!お久しぶりです!」
「姐さん!ご無沙汰です!」
隊士達は茜の姿を見て挨拶をする
すると、一番前にあぐらをかいていた土方が顔を上げ
土「テメェ、何しに来たんだ。」
と茜を睨む。
茜「おう。つちかた、もしかして朝は低血圧なのか?そんな目で睨むなよ。」
土「低血圧じゃねーよ!元からだよ!あとお前いい加減名前覚えろやァァ!」
そんな土方は無視し茜は隊士達に向けて話す
茜「今日は真選組に護衛をしてほしくて来た。
近日行われる祭りに将軍様が参加される。そうなれば攘夷派の人間は黙ってはいないだろう。」
近「ガッハッハッ!そういう事なら俺たちに任せておけ!」
近藤さんは胸を張り堂々と言う。どんな事にも文句一つなく受け入れる近藤さんは本当にすごい人だと私は思う。近藤さんも私が尊敬する人の一人だ。
茜「将軍様にかすり傷一つでも、つこうものなら土方の首が飛ぶ。そのへんは心してかかってくれ。」
土「オイィィィ!!何で俺限定なんだよ!!」
沖「飛ぶのが土方さんだけの首なら少しくらいヘマしても大丈夫ですねィ。まァ、任せといてくだせェよ。茜さん」
茜「あぁ、期待しているぞ沖田くん。」
土「いや全然期待できねーよ!お前らに任せられねーよ!」
土「もっとお前は真面目に言えねーのか…」
土方が頭を抱えた。
。→←音楽なんて聴きながら受験勉強なんてできると思ってんのか、お前は!もう切りなさい!
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作者名:あかお | 作成日時:2020年5月19日 11時