。 ページ45
「さァ来いよ!早くしないと次撃っちまうよ!みんなの江戸が焼け野原だ!フハハハ!どうした?体がこわばって動くこともできねーか情けねえ…
何も残っていない焼け野原に三人の足音が響く
銀「撃てるモンなら撃ってみろよ」
神「江戸が焼けようが知ったこっちゃないネ」
新「でも、この人だけは撃っちゃ困りますよ」
茜の前に立つ三人の人影
茜は目を見開いた
茜「万事屋さん…な…なんで…なんでこんな所に…」
銀時は茜の方を振り返らず声をかける
銀「茜、お前何か勘違いしてねェか?…俺らはお前に迷惑かけられたことなんて一度もねーよ。全部俺が…俺達が好きでやってただけだ。」
新「そうですよ。茜さん、僕らはなんてったって万事屋ですから!」
神「私ら好きでこういうことやってるだけネ!」
銀「俺らはなァ…
「「「好きでアンタの力になってんだよ」」」
…なんで
どうして…?
なんで私は…
なんでみんな…
茜の前に真選組と万事屋たちが並ぶ
土「撃ちたきゃ、俺達撃て。チン砲だがマン砲だが知らねーが毛ほどもきかねーよ」
沖「俺達退けたいなら好きにしてくだせェ。戦車一台あっても足りやせんぜ?」
「そうだ!そうだ!撃ってみろよ!」
「このリストラ侍が!」
「ハゲ!リストラ!ハゲ!」
万事屋に続いてみんなは口々に言う
「俺がいつハゲたァァァ!上等だァ!江戸消す前にてめーらから消してやるよ!」
銀「消えんのはてめーだ!行くぞお前らァ!」
マムシたちに向かって走り出していく銀時達
そのときだった。銀時の頭が何者かの手により押さえつけられる
銀時の手から木刀を奪い取りマムシの元へ飛び上がる
茜「工場長、今日をもってこの仕事は辞めさせてもらう。
____私は…警察庁長官補佐__黒田茜だ
銀・神・新「「「茜(さん)!!!!」」」
茜は木刀を構え蝮Zを真っ二つに割る
蝮Zは爆発を起こし工場は崩れていった。
茜は顔を伏せ歩いて戻ってくる
万事屋達の前まで来ると顔を上げ、木刀を銀時に返し銀時達を見つめる
茜の赤い瞳には、銀時達の姿が映っていた。
茜「思い出したよ。銀時…お前は馬鹿でアホで…ちゃらんぽらんで天パでマダオで………でも、
______誰よりもまっすぐな目をした男だ。
優しく微笑みながら言った茜はそう言い残し去っていった。
62人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あかお | 作成日時:2020年5月19日 11時