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茜「こんにちはー誰かいないかー?」
茜は資料を届けに真選組に来ていた
呼んでも誰も返事をしない。でも人の気配はある
茜は仕方なく玄関に靴を脱ぎ室内へと足を踏み入れた
茜「おい、居るなら返事くらいしてくれないか?こちらも仕事で来てるんだ。」
私の姿を見てあからさまに嫌そうな顔をする土方と寝込んでいる隊士の前にしゃがみ込んだ沖田を見ながら言うが、部屋いっぱいに布団を敷いて苦しそうに汗をかいている隊士達が茜の視界に入った
茜「討ち入りでもあったのか?今回は怪我人が多いらしいな…また前みたいなことにはならないようにしろよ」
沖「違いますぜ茜さん。みんな幽霊にやられて寝込んじまってるんでさァ」
土「おい総悟、余計な事言うんじゃねーよ。天下の真選組が幽霊にやられてみんな寝込んじまっただなんて此奴に知られちゃめんどくせぇ事になるだろ」
土方は茜を睨むが、茜は土方からの鋭い視線なんて気にしない
茜「何が面倒臭い事になるって?もしかして言いふらされるとでも思ってるのか?安心しろ、誰にも言わない。だから安心して土方も怖がってくれ」
土「バカヤロー!!俺が幽霊ごときに怖がるわけねぇーだろ!」
近「いいや、幽霊を甘く見たらとんでもない事になるぞトシ。この屋敷は呪われてるんだ。」
近藤は冷や汗をかきながら言うが、茜は落ち着いた口調で言う
茜「もし幽霊が存在するのならこの世に生まれ変わりは存在しない。この世に生まれ変わりというものがあるなら幽霊は存在しない。私は人が死んだら星になると信じているのでどちらも信じてませんが…」
土「黒田の言う通りだ。幽霊も生まれ変わりもこの世に存在しねェよ…
…いや…ナイナイ」
急に汗をかきはじめる土方
茜「おい、つちかた?顔色が悪いが大丈夫か?」
崎「局長!連れて来ました!」
山崎が背後に連れているのはあきらかに怪しい3人組
崎「街で捜してきました、拝み屋です。」
?「どうも」
いや…怪しすぎるだろ。
土「何だコイツらは…サーカスでもやるのか?」
近「いや霊を祓ってもらおうと思ってな」
土方が疑うような目で3人組を睨む
土「オイオイ冗談だろ、こんなうさん臭い連中…
?「あらっお兄さん背中に…」
そう言い、土方の背後を見つめる男
土「なんだよ…背中になんだよ」
男はサングラスをかけた中華風の人物とごにょごにょ話し
?「ププッありゃもうダメだな」
土「何?コイツら斬ってイイ?斬ってイイ?」
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作者名:あかお | 作成日時:2020年5月19日 11時