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ベルトコンベアには気を付けろ ページ18

あれは…今日みたいに蚊が沢山飛んでる暑い夜だったねェ… 俺、友達と一緒に花火やってるうちにいつの間にか辺りは真っ暗になっちゃって…いけね、母ちゃんにぶっ飛ばされるってんで帰ることになったわけ。
それでねちらかった花火片付けてふっと寺子屋の方見たの そしたらさァ、もう真夜中だよそんな時間にさァ 寺子屋の窓から赤い着物の女がこっち見てんの。
俺、もうギョッとしちゃってでも気になったんで恐る恐る聞いてみたの"何やってんのこんな時間に"って
そしたらその女ニヤッと笑ってさ

土「マヨネーズが足りないんだけどォォ!」

「ぎゃふァァァァァァァァァ!!!!!!」

一人の隊士が話す怪談話での一番の山場を遮ったのは土方だった。

「副長ォォォ!なんてことするんですかっ!大切なオチをォォ!」

土「しるかァ、マヨネーズが切れたんだよ!買っとけって言っただろ焼きそば台無しだろーがァ!」

土方はそう言うが、もう焼きそばには充分過ぎるほどの大量のマヨネーズがかかっている。もはや焼きそばではない。時すでにお寿司。

「アレ、局長?局長ォォ!」

土方の叫びに驚いたのか泡を吹いて倒れている近藤

土方は"黄色い奴"を持って自室に戻る

土「幽霊なんぞいてたまるかってんだよ」

プ〜ン… プ〜ン…
パンッ!

土方の首元に止まった蚊を叩き落とす

土「んだ、最近やたら蚊が多いな」

死ねェ〜
死ねよ〜

土方〜 お前頼むから死んでくれよォ〜

何処からか聞こえる声土方は口からぽとりと煙草を落とした

ま…まさかホントに…

土方は勢いよく襖を開ける





そこには、白装束を着た沖田の姿

土「…何してんだ、てめ〜こんな時間に?」

沖「ジョ…ジョギング」
土「ウソつくんじゃねェ!そんな格好で走ったら頭、火だるまになるわ!儀式だろ?俺を抹殺する儀式をひらいていただろ!!」

沖「自意識過剰な人だ。そんなんじゃノイローゼになりますぜ」

土「何を…

沖田に言い返そうと口を開いた土方だが、向かいの屋根の上から気配を感じた

土「どうしたんだィ 土方さん?」

土「総悟、今あそこに何か見えなかったか…」

沖田は土方の指す方向を見るがそれらしきものは何も見当たらない

沖「いいえ、何にも…

「ぎゃあああああああああああ!!!!!!」

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作者名:あかお | 作成日時:2020年5月19日 11時

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