。 ページ14
銀時は木刀に手を伸ばすが、高杉の剣によって遮られる
晋「クク…白夜叉ともあろうものが後ろをとられるとはなァ、銀時ィてめェ弱くなったか?」
不敵な笑みを浮かべ、銀時の後ろに立っていたのはかつて銀時達と共に戦った仲間の一人"高杉晋助"であった
銀「…なんでテメーがこんな所にいんだ…」
晋「いいから黙って見とけよ。すこぶる楽しい見せものが始まるぜ…」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
茜はカラクリ技師の見せものが始まるのをじっと見ていた。どんなものを見せてくれるのかと思っていたが突然カラクリはこちらに砲門を向けた。
ドォン!!!!!!!!
カラクリは将軍目掛けて大砲を撃ったのだ
茜は素早く鞘から刀を抜き、弾の軌道を将軍から逸らした。将軍にはどうにか当たらなかったようだ。
茜「早くッ!将軍を安全な所へ!」
近くにいた隊士達が将軍を誘導する
茜「(攘夷派のテロか…?)」
茜は源外の顔が頭に浮かんだが、今はそれどころではない。
隊「かっ…カラクリだァァァ!」
一人の隊士が叫び声をあげた。彼らの背後にはたくさんのカラクリがいた
真選組は刀を抜きカラクリ達に向かって行った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
晋「覚えてるか?銀時?俺が昔『鬼兵隊』って義勇軍を率いていたのよォ、そこに"三郎"って男がいてな
剣はからっきしだったが機械にはめっぽう強い男だった。"俺は戦しにきたんじゃねェ、親子喧嘩しにきたんだ"っていっつも親父の話ばかりしてるおかしな奴だったよ。だが、そんな奴も親父の元へ帰ることなく死んじまった。…河原にさらされた息子の首見て親父が何を思ったかは想像にかたくねーよ」
銀「高杉、じーさんけしかけたのはお前か…」
晋「けしかける?バカ言うな。立派な牙が見えたんで研いでやっただけの話よ」
すると、高杉の声が低くなり唸るように言う
晋「わかるんだよ俺にも あのじーさんの苦しみが
俺の中でも未だ黒い獣がのたうち回ってるもんでなァ…殺せ殺せと…耳元で四六時中騒ぎやがる
銀時、てめーにはきこえねーのか?いや、きこえるわけねーよな。過去から目ェそらしてのうのうと生きてるてめーに牙をなくした今のてめーに俺達の気持ちはわかるまいよ。」
銀「高杉よ、見くびってもらっちゃ困るぜ。」
高杉の足元に血が垂れた。銀時が高杉の刀を動かないくらい力一杯握りしめていた。
銀「獣くらい俺だって飼ってる。」
62人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あかお | 作成日時:2020年5月19日 11時