旅にはパンツは忘れてもUNOは忘れるな ページ2
急だが私は料理できない系女子である。しかし、カップラーメンEverydayなわけではない。一緒に住んでいる可愛い部下達が私に美味しい手料理を作ってくれるからだ。だが、今日は私は有休。部下は仕事。
食べに行くのは金が勿体ないため、安く済まそうと仕方なーくスクランブルエッグの材料を買いに大江戸スーパーを訪れた。
店「こちら、くじ引き一回分の券でございます。」
レジの店員がこちらに手渡してきたのは「くじ引き」
と書かれた券。
茜(こんなの貰っても別にやりたくないんだが…。)
茜は今までくじ引きではポケットティッシュしか貰ったことがない。おみくじを引いても大吉なんて出たことがなかった。券を捨てようとゴミ箱に近づいたその時
神「あ！茜！久しぶりアル！」
こちらに近づいてきたのは神楽ちゃん
お使いだろうか？左手には荷物を抱えていた。
茜「神楽ちゃん、久しぶりだな。元気にしてたか？」
そう言い、神楽の頭を撫でると嬉しそうに神楽は笑い
神「うん！銀ちゃんも眼鏡も元気アルヨ！」
すると神楽は私のくじ引き券を持っている手に視線を落とした。
神「茜もくじ引き券貰ったアルか？茜も早くやっておいでヨ！私、駄菓子屋500円券貰えたアル！」
そう言い、「駄菓子屋500円分券」という券を嬉しそうに見せてくる神楽
茜「私はいいよ、くじ運ないからな。神楽ちゃんこれあげるから代わりに引いてきてくれよ。」
すると、神楽ちゃんは何かを決心したように頷き
神「分かったアル！茜の想いを繋いで必ず当たりを引いてくるヨ！」
神楽はずんずん歩いていき、券をおじさんに渡した。
チリン♪ チリン♪
「うをぉぉぉ!!出たァァァ！」
「おめでとーございます！一等ですぅ！」
まさか一等を引くとは思わなかった私は口をぽかんと開けていた。神楽は一等の商品を受け取りこちらに戻ってきた
神「茜！やったヨ！一等アル!!」
茜「すごいな…神楽ちゃん。商品は何だったんだ？」
改めて子供は舐めるもんじゃないと思うのであった。
神「宇宙への旅！四名様分アル！」
茜「良かったじゃないか！万事屋のみんなで行っておいで」
神「何言ってるアルか？これは茜の券で手に入れたアル！それに、私らで行ってもまだ一人分余ってるし、一緒に行こうヨ！」
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作者名：あかお | 作成日時：2020年5月19日 11時
