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「めーがみさまっ！」
外から聞こえた声に、チョロ松は湖の中でため息を吐いた。
けれど無視することはせず、水面に浮上する。
「まーた貴方ですか…」
「まーた俺だぜ！」
湖のほとりにいたのは、角と尻尾を生やした悪魔。
彼の名はおそ松。一週間ほど前に湖の近くで倒れていた所をチョロ松に助けられて以来、毎日ここにきている。
「…何が目的何ですか？」
「目的？」
チョロ松が怒り気味に尋ねると、おそ松はきょとんと首をかしげる。
「私の命を奪って上の悪魔に献上するつもりですか？」
「恩人の命奪うわけねーじゃん」
「それなら、ここの土地を盗るつもりですか？」
「聖水湧き出る湖手に入れても意味ねーよ」
悪魔は呆れたようにため息を吐く。
「だーかーら！何度も言ってんじゃん、俺は女神様と友達になりたいの！！」
「まだしらを切るんですね」
えいや、と謎のかけ声と共に、チョロ松は湖の水をおそ松にかける。
「うおあっ！？」
ギリギリで避けるが、水滴が袖にかかり、黒煙と共に服が溶ける。
「ちょっ、女神様っ！！聖水はマジでヤバいから…！！」
「死にたくなければもう来ないでください」
「…わかったよ、また明日来るからな！」
「何もわかってない！！」
チョロ松のツッコミも気にせずに、おそ松は空へと消えていく。
それを見送ったチョロ松は、またため息を吐いた。
「……なんなんだよ、一体」
_______あのうっとうしい悪魔が明日も来ることが、
「………何でこんなに、嬉しいんだよ」
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凛(プロフ) - 評価とお気に入りさせていただきました！とてもおもしろいです！ (2016年4月9日 23時) (
レス) id: 14b4946dbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RAN丸 | 作成日時：2016年4月9日 12時
