立場逆転しましょうか

07.これでも国語得意なんで ページ7

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足を運んだのは、家じゃなくて私が勤めている家庭教師会社。

私の家とテヒョンくんの家の間ぐらいの距離にあり、意外にも依頼は多くて、今は職員も足りるか足りないかの現状なんだわ。

私は会社の中に足を踏み入れて、職員が基本的に作業をしている部屋へと向かった。







「ナムジュンさーん！」







部屋に入ると、直ぐに視界に入ったナムジュンさんの姿。

私が名前を呼ぶと、驚いたように目を見開いて振り返った。

ナムジュンさんはとにかく頭が良くて、噂では受け持った女性生徒のほとんどから、ガチめの告白をされているのだそう。

まあこの噂を教えてくれたのは、私と同期で仲の良い自慢の馬なんだけど。







NJ「お、Aさんお疲れ」


HS「どんな子だった？Aみたいに口悪かったら最悪だね」


「うるさい黙れ、暴れ馬」


HS「ほら！あー口が悪いこと」







ああ、もうほんとに黙ってほしいわ。

自慢の馬とか言ってるけど、自慢できる要素なんてそんなにないか。

強いて言えば、とてつもなくうるさいこと。

こんな会話なんて日常茶飯事だし、そんな私たちをナムジュンさんは呆れた目で見てくる。







NJ「それでどうだったの？新しい子は」


「青髪に染めてて、これからが大変そうな子です」


HS「青！？青髪似合う人なんてそうそういないよ」


「それがあんたと違って似合ってんの。ホソクだって、茶色寄りの少し赤みがかった、焦げ茶とはちょっと違う、まさに馬の毛のような色に染めてるじゃない」


HS「色の表現の仕方下手か」







ホソクは、ははっと小馬鹿にしたように笑って、部屋を出て行った。

その笑い方、少しミッ○ー寄りだった気がするんだけど、そんなこと言ったら子供の夢壊しちゃうね。

私は大きくため息をついて、ソファにドサッと座った。







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