06.その前向きさは尊敬する ページ6
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ふと時計に目を向けると、もう17時半となっていた。
楽しい時間は早く過ぎるって言うけど、この場合はいつもとかなり違った環境にいたから、時が経つのが早く感じたんだろう。
これから家庭教師の日は、16時から18時まで勉強時間となる。
テヒョンくん、ちゃんと集中が続くのだろうか。
家庭教師として本当にこの子に勉強を教えれるのか、自分自身が不安になった。
「最後に聞くけど、勉強嫌いだよね？」
TH「うん、大嫌い！でも先生が教えてくれたら好きになるかも！」
「……」
勉強なんてそっちのけで、いろんな世間話が始まりそうな予感がする。
それに惑わされない為にも私自身がしっかりしないと、と謎の覚悟を決めて、鞄を持ってその場にゆっくり立ち上がった。
「やば、足痺れたんだけど」
TH「え、先生ってお婆ちゃんだったの！？」
「は！？」
足痺れる＝お婆ちゃんだったら、世界中の人全員お婆ちゃんになるわ。
そう考えたらもう怖すぎよ。
私は、今日何回ついたか分からない深いため息を再びつくと、ドアを開けて部屋を出た。
後ろから、すごい足音を立てて着いてきているのがわかる。
「じゃあ次は月曜日ね」
TH「ああ、楽しみすぎて夜寝れない！」
「幼稚園児の遠足じゃないんだから」
勉強という壁が立ち塞がっているところを、この子は前向きすぎる考えでぶち壊してきたんだろう、と大体想像できた。
それで高校受験も乗り越えたと思うと、その前向きさを尊敬するよ。
いつもネガティブな方にしか考えなかった私からしたら、テヒョンくんは正反対な性格。
「じゃあ帰ります」
TH「ばいばい！」
私は靴を履いて、玄関のドアを開けた。
満面な笑みで手を振ってくるテヒョンくんに手を振り返すと、私は早足で外に出た。
後ろを向くと、玄関のドアからテヒョンくんの手だけが見えていて、こちらの方に向かってひらひらと未だに手を振っている。
見てはいけないものを見てしまったような感覚に陥り、私はそそくさとその場を離れた。
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Sena(プロフ) - mocoさん» mocoさん、ありがとうございます(泣)心から笑えるようになったのも、温かい言葉を下さったお陰です。本当にありがとうございました(T_T)これからもお楽しみください！ (2019年6月28日 21時) (
レス) id: 5282e17aaa (このIDを非表示/違反報告)
moco(プロフ) - おはようございます！元気になって良かったです(^^)無理せず過ごしてください！更新楽しみにしてますね(^^) (2019年6月28日 8時) (レス) id: 6fbb76998d (このIDを非表示/違反報告)
Sena(プロフ) - そらさん» そらさん、ありがとうございます(泣)その言葉を胸に抱いて、日々の生活頑張ります。そして“今”を楽しみますね！温かい言葉を届けてくださり、心から感謝しています。本当にありがとうございました(T_T) (2019年6月26日 23時) (レス) id: 5282e17aaa (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - 頑張りましたね…少しでも前に進めたならSenaさんは大丈夫！後は自信を持って！自然と気の合う仲間が集まってくるはずです。学生時代にしか楽しめない事もたくさんあるから…心躍る毎日であることを祈ってます。 (2019年6月26日 18時) (レス) id: 450bdcddb7 (このIDを非表示/違反報告)
Sena(プロフ) - りんねさん» コメントありがとうございます。そんなことを言って頂けるなんて、お話を書いててよかったですほんとに。元気を与える側になると、こんなにも嬉しいんですね(;_;)休んでから必ず帰ってくるので、楽しみにしていてください(^^)本当にありがとうございます(;_;) (2019年6月16日 18時) (レス) id: 5282e17aaa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星雫 | 作成日時：2019年4月29日 21時
