47.もう満たされているから ページ47
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ホソクのあとに着いていくと、いきなり動きが止まってぶつかりそうになる。
一点を見つめるホソクの視線の先に目をやると、テヒョンくんたちがベンチに座って話していた。
いたね、と言って近づこうとするホソク。
「待って、」
私は急いで彼の服を掴んだ。
するとホソクは不思議そうに振り返って、私のことをじっと見つめた。
「あっちに行ってなんて言えばいいの？」
HS「……さあ？」
「は！？」
HS「そんな深く考えなくても、思ったことを言えばいいよ」
いつから、ホソクはこんな大人っぽくなったのか。
なにを言えばいいのか分からないままだけど、彼たちの方に近づこうと足を進めると、テヒョンくんが私たちの存在に気づいた。
ふと合った目も思わず逸らしてしまう。
TH「先生！」
私が俯いている間に、テヒョンくんは走って私の方へ来ていた。
そのあとをジンさんたちも追う。
テヒョンくんの明るい声を聞いて顔を上げると、いつも通りの彼の笑顔が目の前に浮かんでいた。
TH「さっきは泣いちゃってすみません」
「ううん」
TH「俺決めました！」
堂々と言うテヒョンくんだが、私には意味がわからず首を傾げる。
するとテヒョンくんは、なぜか嬉しそうに笑ってから私との距離を1歩分縮めた。
TH「俺の好きは本気ですよ。だから諦めずにこれからも伝え続けるつもりだし、先生の心を揺らしてみせます」
真剣に伝えてくれるテヒョンくんを改めて見て、ああ本気なんだな、って直ぐにわかった。
今までは信じることをしなかった自分なのに。
これもきっと、私に今足りないものを教えてくれたホソクの存在が大きいと思う。
「そっか」
TH「はい！今ここに誓いました。ということで、変わらず俺の先生でいてくださいね！」
「……」
伝え終わったことだし次行きますか！と言って、テヒョンくんは園内のマップを開く。
私の肩を優しく叩くホソクに対して、私は小さく頷いた。
TH「どこ行きます！？」
やっと気づいたから。
彼の笑顔を見る度微笑ましくなって、可愛くて仕方なくって、ずっとその笑顔を見ておきたいって思うのは、
TH「先生？」
きっともう、私の心は彼で満たされているからなんだ。
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48.やがて大きな花となる→←46.先生の言葉で揺れてばかり
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Sena(プロフ) - mocoさん» mocoさん、ありがとうございます(泣)心から笑えるようになったのも、温かい言葉を下さったお陰です。本当にありがとうございました(T_T)これからもお楽しみください！ (2019年6月28日 21時) (
レス) id: 5282e17aaa (このIDを非表示/違反報告)
moco(プロフ) - おはようございます！元気になって良かったです(^^)無理せず過ごしてください！更新楽しみにしてますね(^^) (2019年6月28日 8時) (レス) id: 6fbb76998d (このIDを非表示/違反報告)
Sena(プロフ) - そらさん» そらさん、ありがとうございます(泣)その言葉を胸に抱いて、日々の生活頑張ります。そして“今”を楽しみますね！温かい言葉を届けてくださり、心から感謝しています。本当にありがとうございました(T_T) (2019年6月26日 23時) (レス) id: 5282e17aaa (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - 頑張りましたね…少しでも前に進めたならSenaさんは大丈夫！後は自信を持って！自然と気の合う仲間が集まってくるはずです。学生時代にしか楽しめない事もたくさんあるから…心躍る毎日であることを祈ってます。 (2019年6月26日 18時) (レス) id: 450bdcddb7 (このIDを非表示/違反報告)
Sena(プロフ) - りんねさん» コメントありがとうございます。そんなことを言って頂けるなんて、お話を書いててよかったですほんとに。元気を与える側になると、こんなにも嬉しいんですね(;_;)休んでから必ず帰ってくるので、楽しみにしていてください(^^)本当にありがとうございます(;_;) (2019年6月16日 18時) (レス) id: 5282e17aaa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星雫 | 作成日時：2019年4月29日 21時
