48.やがて大きな花となる ページ48
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黙ったままの私の顔を覗き込むようにして見つめるテヒョンくん。
今の自分の想いを直ぐにテヒョンくんに伝えたくて、私は顔を上げてから彼に笑顔を向けた。
「私はもうとっくに、心揺らされてるよ」
TH「え？」
驚いたように目を見開いて、私に真っ直ぐ視線を送ってくる。
変なこととか沢山言うテヒョンくんだけど、たまに私を戸惑わせるような表情をするから、その度に心を揺らされた。
素直な彼だからこそ、私の胸に真っ直ぐ響くんだと思う。
「最初は正直うるさいだけのイメージだった。でもその明るさが私にとって当然になって、気づいたら心の中は、テヒョンくんでいっぱいになってた」
TH「先生……」
「無邪気に笑う姿も、真剣な表情も、さり気ない優しさも。私にとっては大切なものだよ」
好きな人の全てが好きってこういうことを言うんだな、と初めて分かった。
テヒョンくんに振り回されてばっかりでため息も自然と多くなったけど、笑顔も比例して増えていたんだ。
私が微笑むと、テヒョンくんが思いっ切り抱きついてきた。
「うわっ！」
TH「先生、これは両思いってことでいいんですか？」
「……うん、そうかな」
前までの私なら全力で拒否っていたであろうハグも、今なら素直に嬉しい。
彼は私の言葉を聞いて嬉しかったのか、さっきよりも強く私を抱きしめてきた。
「ごめんね」
TH「ごめんねじゃなくて、好きが聞きたいです」
「……好きだよ」
私が呟くように言うと彼は、抱きしめていた体をそっと離した。
TH「やばい、嬉しすぎる……」
「でも付き合うのはまだだよ」
TH「……は！？」
「それは、テヒョンくんが高校卒業してから。ご褒美的な？」
ご褒美だなんて、自分でなに言ってんだか。
テヒョンくんは不服そうな表情を浮かべたが、珍しく納得したように笑顔になった。
TH「その方が頑張れるかも。だけど俺から離れないでくださいね！」
離れることなんて無理だな、と口に出せそうにない言葉を考える。
彼と過ごす時間もなにもかも私にとっては宝物となり、やがて大きな花となるだろう。
TH「写真撮りましょう！毎日眺めます」
「え……」
TH「こういうときは、実物が近くにいるでしょ？って言うんですよ！」
「……」
HS「はははっ！」
この賑やかさは私に合わないようで、私に必要なものだ。
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Sena(プロフ) - mocoさん» mocoさん、ありがとうございます(泣)心から笑えるようになったのも、温かい言葉を下さったお陰です。本当にありがとうございました(T_T)これからもお楽しみください！ (2019年6月28日 21時) (
レス) id: 5282e17aaa (このIDを非表示/違反報告)
moco(プロフ) - おはようございます！元気になって良かったです(^^)無理せず過ごしてください！更新楽しみにしてますね(^^) (2019年6月28日 8時) (レス) id: 6fbb76998d (このIDを非表示/違反報告)
Sena(プロフ) - そらさん» そらさん、ありがとうございます(泣)その言葉を胸に抱いて、日々の生活頑張ります。そして“今”を楽しみますね！温かい言葉を届けてくださり、心から感謝しています。本当にありがとうございました(T_T) (2019年6月26日 23時) (レス) id: 5282e17aaa (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - 頑張りましたね…少しでも前に進めたならSenaさんは大丈夫！後は自信を持って！自然と気の合う仲間が集まってくるはずです。学生時代にしか楽しめない事もたくさんあるから…心躍る毎日であることを祈ってます。 (2019年6月26日 18時) (レス) id: 450bdcddb7 (このIDを非表示/違反報告)
Sena(プロフ) - りんねさん» コメントありがとうございます。そんなことを言って頂けるなんて、お話を書いててよかったですほんとに。元気を与える側になると、こんなにも嬉しいんですね(;_;)休んでから必ず帰ってくるので、楽しみにしていてください(^^)本当にありがとうございます(;_;) (2019年6月16日 18時) (レス) id: 5282e17aaa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星雫 | 作成日時：2019年4月29日 21時
