検索窓
今日:1 hit、昨日:4 hit、合計:131,378 hit

49.こうして愛を呟き合う ページ49

.







私がテヒョンくんに想いを伝えて1年半。

今日はテヒョンくんの卒業式があって、そのめでたい式は先程終わったばかりだった。

沢山の女子から写真や第二ボタンを求められているのにも関わらず、人混みをかき分けて、テヒョンくんが私の元に来てくれて。

人が少ないところに急いで移動した。







「卒業おめでとう」


TH「ありがと!俺はこの日を待ち望んでいた……」







嬉しそうに笑って、ほんと自分頑張ったわ、と自分自身を褒めているテヒョンくん。

彼はあの日以来本気で勉強を頑張り始めて、ここら辺ではかなり有名な大学に無事進学が決定した。

テヒョンくんの家庭教師は、今日をもって完全に終了することとなった。







TH「ちょっと待ってて!」


「え、うん」







テヒョンくんが私の目の前から走って消えたと思えば、再びすぐに現れる。

そんな彼の右手には真っ赤なバラの花束があった。

どこからそんなの持ってきたのか、と不思議に思っていると、テヒョンくんがゆっくりと私の方へ近づいてきた。







TH「Aさん、」







私の名前を呼んだかと思えば、目の前に差し出された12本のバラの花束。







TH「12本のバラの意味……」







それは、









「「付き合ってください」」









私とテヒョンくんの声が重なり、私たちはお互いを見つめ合った。

優しく微笑んだあと、私はテヒョンくんの手元から、真っ赤に染っている12本のバラをそっと受けとった。

この答えなんて、1年以上前から既に決まっている。







「よろしくお願いします」







迷わずにそう答えると、テヒョンくんが私を優しく抱きしめた。

耳元で呟かれる“好き”の2文字。

その2文字を聞くだけでもドキドキして、胸がぎゅっと締め付けられて、愛おしさが私を襲った。







TH「ほんと俺待ちましたよ!」







そう言いながら体を離す。

卒業してからなら付き合える、なんて自分で言った言葉だけど、私自身もこの日が待ち遠しかった。







TH「歳の差なんて関係ないです。先生の隣は俺だけ!」







この先もきっと、私の世界は彼を中心に回り続けるだろう。

日々振り回されて、完全に彼のペースに巻き込まれてばかりだろうけど、それが私にとって当たり前となってしまったんだから。

お互いの目をじっと見つめ、







「「愛してる」」







こうして愛を呟き合うんだ。







ー立場逆転しましょうかー

あとがき→←48.やがて大きな花となる



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (171 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
569人がお気に入り
設定タグ:BTS , 防弾少年団 , テヒョン
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Sena(プロフ) - mocoさん» mocoさん、ありがとうございます(泣)心から笑えるようになったのも、温かい言葉を下さったお陰です。本当にありがとうございました(T_T)これからもお楽しみください! (2019年6月28日 21時) (レス) id: 5282e17aaa (このIDを非表示/違反報告)
moco(プロフ) - おはようございます!元気になって良かったです(^^)無理せず過ごしてください!更新楽しみにしてますね(^^) (2019年6月28日 8時) (レス) id: 6fbb76998d (このIDを非表示/違反報告)
Sena(プロフ) - そらさん» そらさん、ありがとうございます(泣)その言葉を胸に抱いて、日々の生活頑張ります。そして“今”を楽しみますね!温かい言葉を届けてくださり、心から感謝しています。本当にありがとうございました(T_T) (2019年6月26日 23時) (レス) id: 5282e17aaa (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - 頑張りましたね…少しでも前に進めたならSenaさんは大丈夫!後は自信を持って!自然と気の合う仲間が集まってくるはずです。学生時代にしか楽しめない事もたくさんあるから…心躍る毎日であることを祈ってます。 (2019年6月26日 18時) (レス) id: 450bdcddb7 (このIDを非表示/違反報告)
Sena(プロフ) - りんねさん» コメントありがとうございます。そんなことを言って頂けるなんて、お話を書いててよかったですほんとに。元気を与える側になると、こんなにも嬉しいんですね(;_;)休んでから必ず帰ってくるので、楽しみにしていてください(^^)本当にありがとうございます(;_;) (2019年6月16日 18時) (レス) id: 5282e17aaa (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:星雫 | 作成日時:2019年4月29日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。