35.本気の好きなんて ページ35
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「久しぶり」
テヒョンくんの担当の土曜日になって、私は彼に笑顔を向けた。
するとテヒョンくんは少し間があったあと、口を四角にしていつも通り笑ってくれた。
いつも通りなのはいつも通りなんだけど、どこか少し違うような感じがして、ソワソワしているテヒョンくんに話しかける。
「テヒョンくん？」
TH「お、俺、付き合ってないから！」
「は？」
いきなりのことすぎて、テヒョンくんの言っている意味がわからない。
よく理解できていない私を放っておくように、テヒョンくんは私に背を向けて座り込んだ。
TH「俺、彼女いないよ？」
「うん、そうなんだ。……で？」
TH「いやなんか、前に先生誤解してたから！」
「ああ、あのときね」
テヒョンくんに言われて、火曜日のことが思い出された。
ということは私は、テヒョンくんの隣にいた女の子のことを彼女だと思い込んでしまったということか。
やっと理解ができて、わかったわかった、と呟いた。
「でもなんでそれを私に言うの」
TH「だって誤解されたくないもん！俺好きな人できたし！」
「よかったじゃん。実るといいね」
そう言ってテヒョンくんの方を見ると、少しふてくれされたような表情で私を見ていた。
私は良いことを言ったつもりだったんだけど、今の言葉の中にテヒョンくんの気分を害することが入ってたかな。
よくわからないままでいると、テヒョンくんの深いため息が聞こえてきた。
TH「誰かって気にならないの！？」
「うんまあね。テヒョンくんが誰を好きになろうと自由だし」
TH「そんなこと言って！本当は気になるんでしょ！」
「気になりません」
私がため息をつくと、さっきとは違うニコニコした表情で私の方へ近づいてきた。
その笑顔にどこか寒気を感じて、つい先日までの自分の体調が戻ってきそうだった。
TH「俺ね、先生のこと好きだよ」
「うん、ありがとう」
私が適当に返すと、再び怒ったような表情になるテヒョンくん。
どうせテヒョンくんからの好きは遊び感覚のようなものだと思うし、それに本気になって返す私がいたら、自分自身に即ビンタするよ。
こういうのは流した方がいい、ということは、テヒョンくんと関わってきてわかったから。
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Sena(プロフ) - mocoさん» mocoさん、ありがとうございます(泣)心から笑えるようになったのも、温かい言葉を下さったお陰です。本当にありがとうございました(T_T)これからもお楽しみください！ (2019年6月28日 21時) (
レス) id: 5282e17aaa (このIDを非表示/違反報告)
moco(プロフ) - おはようございます！元気になって良かったです(^^)無理せず過ごしてください！更新楽しみにしてますね(^^) (2019年6月28日 8時) (レス) id: 6fbb76998d (このIDを非表示/違反報告)
Sena(プロフ) - そらさん» そらさん、ありがとうございます(泣)その言葉を胸に抱いて、日々の生活頑張ります。そして“今”を楽しみますね！温かい言葉を届けてくださり、心から感謝しています。本当にありがとうございました(T_T) (2019年6月26日 23時) (レス) id: 5282e17aaa (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - 頑張りましたね…少しでも前に進めたならSenaさんは大丈夫！後は自信を持って！自然と気の合う仲間が集まってくるはずです。学生時代にしか楽しめない事もたくさんあるから…心躍る毎日であることを祈ってます。 (2019年6月26日 18時) (レス) id: 450bdcddb7 (このIDを非表示/違反報告)
Sena(プロフ) - りんねさん» コメントありがとうございます。そんなことを言って頂けるなんて、お話を書いててよかったですほんとに。元気を与える側になると、こんなにも嬉しいんですね(;_;)休んでから必ず帰ってくるので、楽しみにしていてください(^^)本当にありがとうございます(;_;) (2019年6月16日 18時) (レス) id: 5282e17aaa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星雫 | 作成日時：2019年4月29日 21時
