隣になったが運のツキ【月島蛍】

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「お疲れ様でしたー！」

『お疲れ様でした！』

「A本当にありがとね！足、大丈夫？」

『いえいえ！メニュー考えるのとか楽しかったですし。足は気合いで治しますから！』






それじゃ、とだけ言って
松葉杖をついてバレー部の場所へと向かう。




【仁花ちゃん、実は……】

【そうなの！？分かった私から監督とコーチに言っておくね。】





仁花ちゃんには事情を説明しているから大丈夫だと思う。




バド部とバレー部を隔てる防球ネットをくぐればバドミントンとはまた違う、凄まじい熱を感じた。




「あ、Aちゃんこっちこっち！ほら座って。」

『仁花ちゃん！ありがとう。』




監督とコーチ、3年生のマネージャーさんにも挨拶をして、残り1時間を切った練習を特別に見学させてもらうことになった。





個人の技術

チームワーク




…が、あるのかはよく分からない。





日向くんと影山くんの【変人速攻】

山口くんの【サーブ】






いつの間にか目で追ってしまう






月島の、【ブロック】








彼らが才能があるのかとか、凄いとかは私には分からない。




ただただ、"部活"を

"バレー"をやっている彼らを見て







あぁ、私は今何してるんだろうって。


悔しくなった。






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