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・逆転 #1 ページ4




変わったのは、この日。


運悪く学校の教師と遭遇した真城は、自分の印刷(プリント)と今日は熱で休んだ谷崎の分の印刷を届けに行くように云われたのだ。





そして、この日は雨。




印刷を片手に傘を持って歩く。





着いたのは、古共同住宅(ボロアパート)




有線通話装置(インターホン)を押そうと思うが無かった。



「マジかよ・・・」

致し方ない為、扉を叩敲(ノック)をした。





が、返答はなし。



「あっ・・・!」



ふと前にナオミからバイト先に兄が居ると言っていたのを聞いた。




(確か、谷崎のバイト先って・・・。)


───────────────────────────────────
───────




「此処・・・だったよな・・・」




目の前には『武装探偵社』と書かれた表示。




真城は、心の中でため息をつきながら扉を叩敲した。




そして、扉のドアノブを捻り、恐る恐る中を見た。

「あの〜・・・」




「ん?探偵社(うち)は、事前予約が必要なのだが・・・」

「いえ、探偵社の方に用があるンじゃなくて・・・、谷崎の・・・・・・谷崎ナオミさんの兄が此処に居るって聞いたもので・・・。」



眼鏡の高身長男が此方を見て、視線を外し、橙色の髪の男に目を向けた。



「谷崎!」

「はい!」


『谷崎』と呼ばれた男は、ハッキリした声で返事をした。


「お前の妹・・・ナオミに用があるそうだが・・・」

「ナオミに用?」



谷崎(男)が此方を見てきた。



そして、思い出したのか『ああっ!』と声を上げている。


此方に走ってくると、

「ナオミの“友達”の水橋さんだよね?




兄の谷崎潤一郎です」

手を差し出されたので手を差し出して握る。




いわば、握手。





潤一郎「ナオミの事なんだけどね、今は多分病院に居ると思うンだ」


「そうなんですか・・・」





潤一郎「も、もしかして、家まで行ってくれたのかな?」


「そうです・・・」

申し訳なかったのか、谷崎(兄)は謝罪を述べる。





潤一郎「もし、良かったらお茶でも飲ンでいく?」

「あ、いえ、お構いなく・・・家の店番があるので・・・」


潤一郎「あ、本当にごめんね」

そんな彼に真城は『大丈夫ですよ』と言って社を出た。


そこで、ふと名探偵が言う。





「彼女、何か可笑しいねェ」



不敵に嗤う名探偵の声が探偵社に響いた。

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金糸雀 - すみません。同じコメントを間違えやってしまいました。気にしないください。 (2019年4月21日 23時) (レス) id: 359e27b0ea (このIDを非表示/違反報告)
金糸雀 - 面白いです!夢主にはどんな謎があるのか楽しみです。更新頑張ってください! (2019年4月21日 23時) (レス) id: 359e27b0ea (このIDを非表示/違反報告)
金糸雀 - 面白いです!夢主にはどんな謎があるか楽しみです。更新頑張ってください! (2019年4月21日 23時) (レス) id: 359e27b0ea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:42神 | 作成日時:2019年4月20日 23時

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