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Aside
『凛月くんが〜♪尊い〜♪ふふんふーん♪』
とある日。
少女は歌を歌いながらスキップしていた。
歌いながら美少女が爆走していくのは他人にとってはホラーだろうが、少女はそんなことは知ったこっちゃない。
氷「ふふ、相変わらずやな、Aちゃん」
少女は後ろから聞こえた声にスキップを止めて振り向いた。
振り返った先に居たのは氷織。
水色の髪を揺らし、女子顔負けの顔で可愛らしく笑っている。
『あ、ひおりん!おひさ〜』
氷「うん。元気にしとった?」
『もちろん!凛月くんのおかげで超元気!』
氷「それなら良かったわ」
安心したように、氷織は笑う。
『そうそう、最近凛月くんの尊さがさらに増してきた気がしてさ。果たして私はいつまで耐えられるのだろうか…』
氷「ふふ、頑張ってな」
氷織がまたもや可愛らしく笑った瞬間、ついに少女の中のかわいいがキャパオーバーを起こした。
『可愛い。桃李くんといい勝負ができるよ』
少女がそう言うと、氷織は少し即座に不満げな顔をした。
『えっと、ひおりん…?』
少女のなかで疑問符がメリーゴーランドのように回る。
ずっと困惑している少女に、氷織は
氷「Aちゃん、男に可愛いは褒め言葉じゃないで」
『えっ?そうなの?…いやでも桃李くんと勝負ができるってこの上ない褒め言葉よね?えぇ…?創くんじゃないとイヤとか?確かに髪色似てるし………』
自分の言った意味が全く分かっていない、その上見当違いな思考を繰り広げている少女に氷織は何かを諦めた。
氷「……まぁ、それがAちゃんの良いとこでもあるしな。誰にでも同じ態度。うん、Aちゃんはそのままで居てな」
『? あったりまえよ!私が凛月くんを嫌いになる時なんて絶っっっ対に来ないよ!!』
ふふん、と得意気になる少女。
この女、自分が何一つとして理解していないとは微塵も思っていないのである。
氷「ふふ、そうやな」
▽△
数時間後。
氷「……ほな、そろそろ戻るわ。」
『ごめんね、長話しちゃって』
氷「全然。楽しかったわ」
あれからずっと話していた2人。
少女のいつまでも凛月くんについて語り続けられるスキルと、氷織の聞き上手スキルが合わさると、大体はこうなる。
いつまでも少女の凛月くん話を聞いていられる氷織は、間違いなく超人である。ひおりん怖い。
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サクラ(プロフ) - しゅーくりーむ。さん» 返信が遅くなってしまい申し訳ありません!なんと……!!!あの問題に正解できるとは、もしや貴方様は天才であらせられますか!?あんスタあんガル、共に尊いの極みでございます。面白いと言って貰えてとっても嬉しいです(*>ᴗ<*)さぁ一緒に!Amazing…☆ (3月13日 20時) (レス) id: ea0cda33d2 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - 猫愛りあさん» 返信が遅くなってしまい申し訳ありません!はい!!!凛月くんのことが大好きな限界オタクの皆様は、みんな等しく夢主ちゃんでございます!!いいですよね、凛月くん。 (3月13日 20時) (レス) id: ea0cda33d2 (このIDを非表示/違反報告)
しゅーくりーむ。 - パーリラ…って……バ◯ラの歌!?作者様、有難うごぜぇやす!おかげであんスタ、あんガルの尊さを知りました。私は日々樹渉が好きです!すごく面白くて、ニヤけながら見てました。 (2月5日 15時) (レス) @page40 id: e51a54572c (このIDを非表示/違反報告)
猫愛りあ - ちょっちょっと待って下さい?凛月大好き限界オタクって…僕の事じゃないですかッ((殴 (2月3日 23時) (レス) @page3 id: 02dbe6c294 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - 応援ありがとうございます! 今までは作者の私情で更新ができていませんでしたが、私情の方がだいぶ落ち着いてきたので、これからは相変わらず遅いかもしれませんが、頑張ってなるべく早く更新するようにしていきたいと思っています🙇🏻♀️ (1月30日 21時) (レス) id: 108971912c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サクラ | 作成日時:2023年6月3日 14時