優等生１５ ページ15
「よっしゃ、終わったー」
「うそ待って、私まだ終わってない」
あんなに愚痴を言いつつも、推薦されて委員に選ばれただけあり、与えられた仕事をもう終えてしまったらしい。
「つってももう終わるじゃん。仕事はやいね」
「山本くんのが仕事はやいけどね」
「俺はよく委員でこういう仕事してるから」
「大変だね」
「そーだよー大変なんだよー！」
苦労を適当に労ったらなんか泣きついてきた。
やっぱこいつめんどくせぇな。
「ま、俺的には今日、真田さんと二人きりでいられてラッキーっていうか？」
「えー、なにそれー」
なにそれー、とか言いつつも私は分かっている。
「そのために真田さんに頼んだんだよ」
「……どういうこと？」
どういうこと？、とかとぼけているが私は分かっているのだ。
ちなみに話を聞きつつ仕事を終わらせた私さすが。
「真田さん……いや、Aちゃんさ」
……あ、待ってもう無理だｯｯ！！
え？？どうしよう下の名前で呼び直した辺りで無理だわ。
そしてこいつ、さりげなく私の手を握ってきてるんだけど！何？！
「……俺と付き合わない？」
「……限界だっ！！」
「え？」
やべえよちょっともう無理すぎて考えるより先に声に出てしまった。
ほら山本めっちゃ驚いてるよ泡を食ったってこういうのを言うの？？
「あっ、ううんなんでもない。えっと、私、今彼氏とか作る気ないんだ。だから、ごめんね」
ゆっくりと山本の手を退ける。
そしてめちゃくちゃ愛想笑いで返す私。
私は、この話は終わりだ、と席を立った。
……のだが、ここからが山本のめんどくさいところだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 411人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
jurias(プロフ) - 国見ん最高ごちそうさまでした (2020年8月26日 20時) (
レス) id: b4db0d7393 (このIDを非表示/違反報告)
紺(プロフ) - わかりみがフカヒレすぎて禿げましたわ (2019年9月1日 0時) (レス) id: de02aba2c8 (このIDを非表示/違反報告)
無気力センター分け(プロフ) - 紺さん» そのとおり国見ちゃん推しでございます！というか無気力組とセンター分け組がもうみんな好きなんです……！国見ちゃんはまじで推せますよねもうほんと可愛くて仕方無いです。 (2019年9月1日 0時) (レス) id: 79e29eee41 (このIDを非表示/違反報告)
紺(プロフ) - 作者様の名前が気になりすぎるw国見推しですか？だったら私と同じですね！ (2019年8月28日 2時) (レス) id: de02aba2c8 (このIDを非表示/違反報告)
無気力センター分け(プロフ) - ひー(リア充)さん» コメントありがとうございマッスルです！(( 面白いって言っていただけるの一番嬉しいです！！もっと楽しんで頂けるよう頑張ります……！ (2019年8月18日 11時) (レス) id: 79e29eee41 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：無気力センター分け | 作成日時：2019年8月16日 23時
