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(2):八左ヱ門視点 ページ18

家から抜け出し、空高くへと浮かび上がる。
随分と山奥に、この家は建っていた。




当ては無い。
ただ、直感に導かれるまま飛んでいった。



すぐ近くに肌色の平地が見え、そちらへ降りていく。


八左「………!俺たちの居た、合戦場だ」

こんなにも酷いものだったのかと、思わず顔をしかめる。
あちこちに死体が転がり、正気を保っている人間はおおよそ見当たらなかった。



上空から見渡すが、ここにはもう五年生は居ないようだった。

だが、ここからなら忍術学園への帰り方が分かる。





急いで学園から向かってきた道を引き返した。
走るより浮遊して進む方が速いと、途中で気付く。

すると、





小平太「いけいけどんどーん!!今日は裏裏裏山まで、休まずランニングだー!!!」


と中々鬼畜なことを大声で叫ぶ、七松小平太先輩率いる体育委員会に出会った。

思わず進むのを止めて、近寄る。









キンッ!
と小気味良い音を立て、俺の身体をすり抜けた苦無が木に刺さった。

腰が抜けかける。


滝「はぁっ、はっ………な、七松先輩?そこに何か、居るんですか?」

小平太「ん?いや、なーんか変な気配がしたもんでな……ま、いいか!
  行くぞ体育委員会!いけいけどんどーん!!」


体育委員「「「うわああぁぁぁ!!」」」



……七松先輩以外の体育委員が引きずられて行った。

だんだん小さくなる叫び声を聞きながら、俺は自分の今動かしている身体を見る。




透けている。


八左『………ははっ、そりゃそうか』

乾いた笑いが漏れた。


なんせ、今の俺は幽体離脱した方…魂と言っても過言では無いだろう。

変な気配と言われても仕方がない。



時間を使ってしまった。
いつ元に戻るか分からない状態で、ここにずっと立ち止まっている訳にもいかない。






俺は再び忍術学園に向かって、進み出した。

(3):八左ヱ門視点→←もしかして…幽体離脱? (1):八左ヱ門視点



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設定タグ:忍たま , 男主 , bl   
作品ジャンル:アニメ
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たうふ(プロフ) - 出来ればモブはなるべく出したくないですね。あくまで主目線で書くので。ちょっと大人しいクラス、みたいにしたいです (2022年11月30日 20時) (レス) id: d63725ab51 (このIDを非表示/違反報告)
ナツフユ(プロフ) - 五年は組はどんなキャラになるんだろう (2022年11月30日 19時) (レス) id: 0f4d4373eb (このIDを非表示/違反報告)
たうふ(プロフ) - 存在はするらしい(安藤先生より)けど、出てきた事はありませんからねぇ (2022年11月30日 18時) (レス) id: d63725ab51 (このIDを非表示/違反報告)
ナツフユ(プロフ) - 五年は組の初登場回がこれだったらいい (2022年11月30日 3時) (レス) id: 0f4d4373eb (このIDを非表示/違反報告)
たうふ(プロフ) - ナツフユさん» そうですね。お爺ちゃんっ子みたいで、かつ思春期に入るくらいの感じです (2022年11月29日 15時) (レス) id: 83a0aeaebb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たうふ | 作成日時:2022年9月2日 1時

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