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279話 ページ29

翡翠宮(ひすいきゅう)にある日、皇太后がやってきた。



玉葉妃(ギョクヨウひ)「お久しぶりです。安氏(アンシ)さま。」




 玉葉妃(ギョクヨウひ)とその侍女たちは頭を下げる。

安氏(アンシ)「身体に変わりなくて?」


玉葉妃(ギョクヨウひ)「お気遣いありがとうございます。」




 皇太后の安氏(アンシ)は心が広く、思慮深い方である。

 女官がつとめる非公認の診療所を作った本人であり、宦官の去勢手術の廃止の手助けをしたのも皇太后の安氏(アンシ)である。


A「(体のことを聞いたのだから、きっと皇太后もご存知なのか。)」


 どうやら、皇太后は玉葉妃(ギョクヨウひ)が妊娠中であることも知っているらしい。


 ちなみに、Aは梨花妃(リファひ)も懐妊したのではとここ最近思っている。

 ついこの間、見たときに心なしかふっくらとしていて、腹を締め付けない衣を着ていた。


 また、侍女たちが集まる湯浴み場では、ほかの宮の侍女たちが梨花妃(リファひ)の懐妊の(うわさ)をしていた。


 これからどう権力が動くか。

 たた、Aは面倒事に巻き込まれなければ良いと思う。

 それに、Aは本当に信頼できる者以外の話はあまり使用しないようにしている。


 現に、皇太后の話は良い話ばかりだが、本当のところどうなのかは分からない。

 疑って損することなんてこの世には無いのだ。




玉葉妃(ギョクヨウひ)鈴麗(リンリー)、皇太后さまに挨拶を。」


 玉葉妃(ギョクヨウ)ひの背後からひょっこり顔をだす鈴麗(リンリー)公主(ひめ)

 まだ幼いため、少し恥ずかしいのであろう。


 そんな公主(ひめ)ににっこりと微笑む皇太后。


 公主(ひめ)はてとてとと、小さな足音をたてて皇太后のもとに行く。



 結果、皇太后に抱っこしてもらい公主(ひめ)は満足な様子。






 その間に、Aと猫猫(マオマオ)はお茶と茶菓子の毒味を済ませる。



A「どちらも毒味を済ませてございます。」


 二人はお辞儀をしてそのまま退室しようとする。




 

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しずく(プロフ) - わー!、!!めちゃくちゃ面白いです( ; ; )更新楽しみにしてます(T_T) (2月19日 22時) (レス) @page35 id: 4b943a174f (このIDを非表示/違反報告)
xxximmmmmxxx(プロフ) - 次楽しみに待ってます!! (2月6日 1時) (レス) id: 0c1ea22a5d (このIDを非表示/違反報告)
ぴよ(プロフ) - 次話楽しみに待っています! (12月23日 7時) (レス) id: 2687dfcef7 (このIDを非表示/違反報告)
トルテ(プロフ) - この作品更新されるの毎日待ってます。更新頑張ってください! (12月19日 21時) (レス) id: 7cb7ad9413 (このIDを非表示/違反報告)
華夏(プロフ) - この作品大好きです!これからも更新頑張って下さい! (12月16日 15時) (レス) id: 4daddb2be0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みみ | 作成日時:2023年11月26日 21時

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