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263話 ページ13

壬氏(ジンシ)「、、そうだな。」



 そういいながら、Aの寝台に横になる壬氏(ジンシ)


壬氏(ジンシ)「少し寝せてくれ。」


 そう言って、壬氏(ジンシ)は目を伏せる。


 Aは気にせずに、寝台の横にある椅子(いす)に座る。



A「、、薬の知識と身体を売ることしかできない私を、、何故側に置きたがるのですか、、」


 壬氏(ジンシ)の意識が遠のく中、Aの(ささや)き声だけが聞こえた。




 



 ✱










 昔々、この国には別の民が住んでいた。


 その民は(おさ)を持たなかったが、遠き地からやってきた(とうと)い血筋の女性がその地に(こし)を下ろし、その(はら)に天の子を宿した。




 それがこの国の最初の皇帝となられた。




 女性は王母と呼ばれ、仙人(せんにん)であったとも言われる。



 月のない夜も見通せるち、その眼力にて民を従えた。





 落ち着いた柔らかい声で、老いた宦官が書を読んでいる。



 それを熱心に聞いている生徒は半分ほどで、残り半分は寝ているか、眠気をなんとかこらえているかのどちらかだった。


 眠くなるのも仕方ないと、Aと猫猫(マオマオ)欠伸(あくび)()み殺しながら思う。


 回廊(かいろう)から(なが)めているが、生徒の数は二十人ほど。



 これが多いのか少ないのかと考えると、Aと猫猫(マオマオ)はこんなものかという感じで、対して、横にいる宦官は少し物足りなそうだ。



猫猫(マオマオ)「壬氏さま、顔が見えてしまいます」


 猫猫(マオマオ)は窓からはみ出しかけた壬氏(ジンシ)に言った。


 せっかく勉学にいそしんでいるのに、こんな生き物がのぞいていたら勉強にならないだろう。

A「これでも、生徒は増えたほうなのです。」

高順(ガオシュン)「ええ。最初は十名ほどだったそうなので、少しは増えたかと」


 Aと高順(ガオシュン)(なぐさ)めるように言った。

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しずく(プロフ) - わー!、!!めちゃくちゃ面白いです( ; ; )更新楽しみにしてます(T_T) (2月19日 22時) (レス) @page35 id: 4b943a174f (このIDを非表示/違反報告)
xxximmmmmxxx(プロフ) - 次楽しみに待ってます!! (2月6日 1時) (レス) id: 0c1ea22a5d (このIDを非表示/違反報告)
ぴよ(プロフ) - 次話楽しみに待っています! (12月23日 7時) (レス) id: 2687dfcef7 (このIDを非表示/違反報告)
トルテ(プロフ) - この作品更新されるの毎日待ってます。更新頑張ってください! (12月19日 21時) (レス) id: 7cb7ad9413 (このIDを非表示/違反報告)
華夏(プロフ) - この作品大好きです!これからも更新頑張って下さい! (12月16日 15時) (レス) id: 4daddb2be0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みみ | 作成日時:2023年11月26日 21時

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