~束縛~ A.Shirahama

束縛 34 ページ34

Youside


見られた...

ずっと隠していたかった傷を見られた

玲「亜嵐くんには悪いけどこれ以上Aと亜嵐くんを一緒にしとくわけには行かない




亜嵐くんが正気になるまで、俺たちで預かるから」

『玲於っ！そんな事しなくていい...
私は...亜嵐といるから』

私がそう言うと亜嵐は笑って近づいてきた

亜「ほら、こいつもそー言ってるし？
俺ら今からお楽しみなんで帰ってくれる？」

わざとお楽しみという言葉を強調して言った

龍「ごめんな？お楽しみってのはないわ、


こんなに震えとるAちゃんはお楽しみでも何でもないやん、ただの地獄や」

龍友くんが怒った口調で言うと

亜嵐に引っ張られていた右腕を離させるかのように
左腕を引っ張って抱き上げた

亜「Aは、どうしたい？俺といたい？それともメンバーといたい？」

亜嵐は自分を選べと言わんばかりに手を出してきた

『私は...涼「ごめんな？Aちゃんには選択権ないよ？てことで亜嵐くんAちゃん預かるね？」涼太くん！？』

涼太くんのその言葉が合図だったかのように
龍友くんは私を抱き上げたまま玄関へと足をすすめた

そして何も無かったかのように
既に用意されていた、タクシーに乗り込んだ

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