ライアー 【Sho】

Liar 21 廉side ページ21

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「紫耀は周りのことなんてどうでもええねん


お前は以外はな



あすみだって……彼奴も俺と同じや







30日のあの日……」









＿＿＿＿＿＿＿




＿＿＿＿









「うわー雨降りそう

皆さっさと帰りやがって」








放課後、俺は先生にパシられて荷物を別室に持って行くように頼まれていた






何気場所遠いし、せっかくの部活のオフで早く帰りたいのに、本当災難だ







とかまぁどうでもええねんけど







なんて一人で考えて下駄箱を通った時だった









視界に入ったのはあすみ





あすみは下駄箱で一人でいるものの、帰る素振りはなかった









不審に思って影からこっそり見ていると誰かの靴を汚していた









…あれは、高梨の？








でも彼奴って高梨の友達やんな…？






確かにあすみは高梨の靴を泥で汚していた





何処からどう見てもそれは"嫌がらせ"と言うやつで



いや、"いじめ"とも呼べる









でもどうしてあすみが？









「誰のロッカーにやってるか、わかってんの？あんた」








突然現れたのは紫耀




いや、多分俺とあすみの視界に入らないところでずっとあすみの行動を見ていたのだろう









「ひ、平野く…

これは…っ」









紫耀はゆっくりとあすみに近付くとあすみの肩に手を置いた






さすがに女でも、高橋のことなら殴ったりするのか…？







何て二人から見えてない距離で見守る俺は息を殺して様子を見ていた








だが、紫耀は俺の予想を裏切った









「彼奴はあんたのことすごい好きなんだよ

もう終わりにしてやれ


友達…なんだろ？」









そう言って紫耀はその場を立ち去った








取り残されたあすみはただ呆然と立っていた

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