ライアー 【Sho】

Liar 16 ページ16

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「高梨、今先生………って、おいっ！！」









廉くんが保健室に入ってきたと同時に私は保健室を飛び出した









" A、うちら見ちゃったんだ

Aが平野くんと付き合ってた時、ちょくちょく学校休んでたでしょ？


その時にあすみが… "









＿＿机に落書きしてたんだ









" 怖かった…

あのあとAに普通に話しかけてて…

さっきのメールが来た時、すぐにあすみだって思って怖くて……



ごめん、うちら四人仲良しなの壊したくなくて、ずっと言えなかった… "









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走って辿り着いた場所




物置として使われている準備室だった









『…あすみは、紫耀のことが好きだったの？』









目の前には誰よりも私のことを守ろうとしてくれて"いた"、あすみ





ずっと俯いたまま背を向けて口を開く素振りはなかった









『…………答えてっ……！！』









痺れを切らした私はあすみの体を揺さぶった








しかし私はあすみに振り払われ尻餅を着いてしまった









「悲劇のヒロインのつもり？」





『あ……す、』






「いいじゃんAは

ちょっとでもあの人と付き合えたんだから…」









今にも泣きだしそうなあすみの声に私はただ言葉を失っていた









まさか、あすみが紫耀に好意を寄せていたなんて……









「…Aにはわかんないだろうね

私がどれくらい平野くんが好きだったか…


簡単に話しかけられなくて…いつも遠くから見てるだけだった

入学してからずっと…



なのにあんたは…

ただ皆に守られてるだけのあんたが…！！



なんでAなの？」









"憎い"








ただそのオーラを放ったあすみは私を酷く睨みつけた








" 何言ってんの！

私はまだまだAの面倒見るつもりだから！！ "









ねぇあすみ、？




その言葉は嘘だったの？









私が好きだから言ってくれたんじゃないの？









本当は私を＿＿







「でもあんただって可哀想か

平野くんあんたを置いてどっか行っちゃったもんね


結局本気じゃなかったってことだよ」









「その話、もっと聞かせてよ」





突然現れた謎の救世主

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