ライアー 【Sho】

Liar 12 ページ12

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「またお前か

今日も体育休みか？」








『…や、休み時間だよ』









「そっか」









私はあのバッティングの日以来からしばし暇があれば平野くんがいる桜の木の下に来るようになっていた









『あ、大学生の人たち元気、？』







「ああ、またお前に来て欲しいって言ってた」









『そっか…

そ、そういえばいつもここで何してるの？』









「……昼寝？」







「「…………」」









駄目だ、話が続かない…





早く、何か話題を見つけないと









「お前、毎日同じこと言うよな


俺の事好きなの？」






いきなりの平野くんの言葉に私の顔は真っ赤になった







『好っ！？

それは…す、す、好っ………す、す、』








いきなりの質問につい言葉が詰まってしまう









確かに平野くんが好きだ





でもいざ本人を目の前にしてその現実を突きつけられるとまた恥ずかしいもので…









でももういい





これはきっと良いきっかけなんだ


腹をくくろう









『すすっ…っきですけど！！』






「ははっ

お前壊れたラジオかよ」





"何言ってるのかわかんねーよ"と付け足せば、あの時と同じように腹をかかえて大笑いする平野くん





ひどい、せっかく勇気を振り絞ったのに









『かっ、帰る…！』




「いいよ。付き合おうか」






『え……？』









嘘かと思った

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