市松こひなの姉はこひなよりも無表情！ (ページ22)

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19憑目ページ22

狗「こひな様とは契約成立でございますね。
小娘に取り入るなど造作も有りません｡

あとはA様だけ……
私の野望(ゆめ)が叶う日も近い」

『私は…契約…しない
こひな…ダメ』

市「カプ麺!?」

Aはこひなが食べていたカップ麺を取り上げた

ｺｯｸﾘ「こいつらの名前や好物を知ってることといい
貴様ただの狗神じゃないな？」

狗「おや…解りますか?そう私は…」

狗「お二方のストーカーでございます！」

『!?』
ｺｯｸﾘ「一番嫌な答えが出た!!」

狗「A様こひな様…いえ我が君！
私は貴女方に一目惚れしてしまったのです!!」

狗「私の生前まだ本当の犬だった頃私は捨て犬でした。不安で震える私を誰もが無視して通り過ぎて行く中…
こひな様とA様だけが私を見てくれた抱き上げてくれた温もりをくれた」

語り始めた狗神さんはこひなの手をとり

狗「あの日貴女方に心を奪われてからずっとずっと貴女方を見てきました。

貴女方のことは何でも知っています｡
好き嫌い､身長体重､スリーサイズBMI値､骨密度､ほくろの位置と数､遺伝子配列そして…」

ｺｯｸﾘ「気持ち悪い!!!」

狗神さんはいきすぎたラブの人でした

狗「契約してしまえばもう私のものも同然」

狗神さんはこひなの手を撫で回した

ｺｯｸﾘ「はなれろ！」

ｺｯｸﾘ「拭いとけ！」
『こひな…消毒…』

狗「できる！○れる！A様とこひな様と結婚できる！
A様、こひな様好きィイイ！」

狗神さんは2人に抱きつこうと飛び込んできた

狗「イエスアイｺｯｸﾘ「悪霊退散」ｷｬﾝ!?」

しかしコックリさんが狗神さんをフライパンで殴るというセキュリティが発動しました。

ｺｯｸﾘ「ストーカー野郎が！」

市「コックリさんも似たようなものではないですか。」

ｺｯｸﾘ「俺はこんな酷くない！」

『多少の…自覚は…あるの？』

ｺｯｸﾘ「狗神ってのはきちんと祓わないと嫁入り先まで憑いて来るんだぞ」

市「そうなのですか?」
『(引きずってる…)』

コックリさんはずるずると狗神さんを引きずっていく。

ｺｯｸﾘ「まぁしばらく離れの個室に住ませて様子見するか」

狗「個室？舐めているのですか？」

狗神さんの個室はどう見ても犬小屋だった。

ｺｯｸﾘ「こひなが工作で作ったやつだぞ？」

狗「今日からここに住み憑きます。
ワンワン」

『こひなが…あれ…作ったの…？』

市「作ってません」

『そう…』