虎の力 ページ30
Aside
あの事件から数日後
中島「うぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」
ドサッ
国木田「言っただろう直線で攻撃するな。
反撃を貰いに行く様なものだ。」
虫太郎の言う事件はまだ起きていない。
嵐の前の静けさというものだろうか。
乱歩さんには今まで通り警戒は怠るなと言われ
警戒はしているものの平和……が続いている。
目の前では敦くんが国木田さんに体術を教わっている途中である。
私も何回か敦くんと手合わせしたが
優しすぎるが故全力で来なかった。
だからこちらは遠慮なく投げ飛ばした←
そしたら本気で来るようになった←
国木田「力に使われるな。
これまでもお前は虎の力に溺れた時に負けている。
一言で言うなら、
虎は強いがお前は弱い。」
中島「!!」
国木田「仕事の時間だ、あとは頼んだぞ。」
A「はーい。」
国木田さんがさって数分、敦くんは考え事か、
微塵も動かなくなった。ハシビロコウのように←
A「敦くん、考えても現状は変わらんよ。
人より虎が強いのは当然なんだからさ
虎を越えようとか考えてそうだから言うけど
虎を超えるんじゃなくていかに
虎と協力できる所まで登り詰められるかじゃないかな。」
中島「協力……?」
A「サーカスで考えてみよ。
どんな猛獣使いも恐怖で縛り付けてちゃ
いずれ仲の悪さがポロってでちゃう。
でも日頃から一緒にいてどんな苦しい訓練も
二人三脚なら仲良くなれるし同じ歩幅でしょ?」
中島「うん……」
A「現実的なこと言うと、
異能からは逃げられないから一生付き合っていくしかないんだよ。
付き合い方は人それぞれだけどね、楽しくやれた方がいいでしょ?
一緒に頑張ろ!」
中島「僕、絶対に諦めない!!」
A「その意気だ!!!!」
中島「もう1回お願いします!!」
A「よし来た!!」
104人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:英英王 | 作成日時:2019年7月8日 15時