簡単にはいかない ページ27
Aside
先日の事件が一段落したのはいいが
まだ問題が残っている。
問題と収まるのが怖いくらいの問題。
中島「やっぱり落ち着かないよね。」
A「うん……。」
そう、国木田さんのことである。
少女爆発事件。
あれは国木田さんのせいじゃないのに
分かっていても証拠物は充分揃ってしまっている。
A「乱歩さんが絶対に無罪にするとは言ってたけど……」
中島「乱歩さんなら大丈夫なんじゃ？」
A「相手はドストエフスキーの協力者だよ。
異名は隠蔽屋。そう簡単に行くかは分からない。
名探偵でも。」
中島「乱歩さん電車の乗り方わからないって言ってたよね？誰かついていったの？」
A「いや、一人で行くって。」
中島「え?!まって別の意味で心配になってきた」←
A「ポオさんと待ち合わせしてるらしいよ。
メール来た。」←
中島「いつの間に……
隠蔽屋か、異能力者……なんだよね。」
A「確率的に100%そうだと思う。
じゃなきゃ仲間にしないよ。」
中島「隠蔽かぁ、探偵にとっては天敵だ。
どんな能力使うんだろう。
嘘の証拠物とか用意出来て捜査を撹乱させるとか？
それで迷宮入り……。」
A「もしくは証拠物を全て消去させることが出来る能力。極端すぎるけどね。」
中島「その異能力だったら乱歩さんでも……」
A「そう、だから大丈夫かなって……。
でも、名探偵だから、絶対に乱歩さんなら国木田さんを助けてくれる。」
中島「僕もそう思う。乱歩さんなら。」
でも実際、隠蔽屋の異能力……
証拠物を全て消す効果がないとははっきりいえない。
まぁそんなご都合異能力
あってたまるかって言うのが本音だけど。
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作者名：英英王 | 作成日時：2019年7月8日 15時
