虎少年と僕少女 2

合格 ページ43

Aside



中島｢どうして……彼女が……どうして。｣



芥川｢鏡花……愚か者め。

光に生きる希望さえ抱かなければ

無駄に散らずに済んだものを。｣




中島｢ｯ…………。｣




｢これでよかったのだよ。敦くん。｣



中島｢太宰さん。｣




太宰｢鏡花ちゃんは自分に克ち街を救った。
探偵社に相応しい高潔さでね。
彼女は望みをかなえられた。｣




中島｢でも……でも！彼女がﾀﾋななくちゃならない理由なんてどこにも。｣


太宰｢確かに厳しすぎる結末だね。
でもそうしなくてはならない理由があったのだよ。｣


ｻﾞｯ


A｢社長…｣



太宰｢社長の異能力、人上人不造は
自分の部下、つまり探偵社員にのみ発動する。

効果は異能の出力を調節し制御を可能にする
異能力だ。｣


A｢つまり…敦くんが異能を操れるようになったのは探偵社員になったから。｣



太宰｢そう。

そして鏡花ちゃんは入社試験に合格した。
衝突の直前にね。それがどういうことか分かるかい？｣





後ろを振り向くと

夜叉白雪と一緒に立っていた。



泉｢夜叉の刀で鎖を斬って脱出した。

ただいま。｣




ｷﾞｭｯ



中島｢…おかえり。｣


泉｢痛い…。｣




太宰｢悪かったね二人とも。
秘密にしていてそうでないと入社試験にならなかったから。

街は救われた。敵は打ち倒され
鏡花ちゃんは合格した。
不安もあったがうまくいってよかったよ。

ま、Aは途中から気がついてたみたいだけど。｣




A｢鏡花ちゃんの言葉で( ﾟ∀ ﾟ)ﾊｯ！ってなりました。｣



芥川｢太宰さん!!最早邪魔するものは無い。今日こそ僕の力を｣


太宰｢どうかな。もう限界だろう？
ギルドの長を倒したんだ。だから｣



ぽん


太宰｢強くなったね。｣



ﾋｭ〜ﾙﾙ〜〜


A｢ナイスキャッチ私｣←


太宰｢ありゃりゃ｣





A｢敦くん、さっきはごめんね。
酷い事言った。

鏡花ちゃんもごめん。見 殺しみたいになっちゃって。｣


泉｢私は大丈夫、私が助かると確信して言ってくれた言葉だってわかってるから。｣


中島｢僕の方こそごめん。言い方も酷かった。｣



初めての喧嘩みたいなことを繰り広げたけど、

仲直りもしっかり出来た。



そして、
探偵社の先輩達が迎えに来てくれて




街を巻き込んだ巨大な異能力戦 争は幕を閉じた。

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