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「え?夏祭りですか?」
「そうです!Aも行きたいみたいなんですけど、相手がいなくて…」
『蘭、言い方。』
「安室さん、Aと一緒にどうですか!?」
『無視かおい。』
ポアロにて、半ば私を無視して話を進める蘭にため息をつく。
というか私最近ここにくる頻度高くねぇか…
…減らそう。うん。
なんて考えていると
「えぇ、大丈夫ですよ。明日はバイトもありませんし。」
「!良かった!じゃあAのこと宜しくお願いしますね!」
『って、なんか決まってるし…』
嬉しそうに、にこにこと笑う安室さんと蘭。
とくに安室さんなんかは、花が飛びそうな勢いだ。
『…?安室さん、お祭り好きなんですか?』
「そうですね、こういうのは好きです。ですが、それ以上にAさんとデート出来ることが嬉しくて…」
『…?はぁ。』
なんだか呆れたような声が出てしまったが、まぁいいだろう。多分。
「Aさんは、浴衣とか着ますか?」
『んー…家にあれば、ですかね。』
「あ、じゃあ無かったら私のやつ貸すね!」
『いいよ、そんな…無かったら兄さん買ってくれるだろうし』
そう言いながら、頼んだアイスティーをズーッと飲む。
「では明日、16時頃Aさんをお迎えに参りますね。」
『え、別に大丈』
「参りますね。」
『…お願いします』
また黒い笑みを浮かべる安室さんに負け、結局お願いすることになった。
お祭りか。と、どこかわくわくしている自分がいて、ちょっと楽しみだなぁなんて考えた。
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『ただいまー。』
「おう、おかえり」
『あれ、今日早い…わぁ。』
まだ5時頃なのに兄の声が聞こえ、珍しいなとリビングを覗くと、芥川さんが座っていた。
「ケホッ…邪魔しているぞ、A」
『あー、はい。』
『いらっしゃいです』と、頭を下げてから自室に向かい、ラフなTシャツとハーフパンツに着替える。
しばらく部屋を物色して、浴衣が無いか探すが、中々見当たらない。
兄さんに聞くか。と扉を開けると、お酒の匂いで充満するリビングに、眉をひそめた。
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佐倉優衣(プロフ) - ゆいさん» あ、本当ですね!申し訳ありません!ご指摘ありがとうございます! (2018年6月3日 15時) (レス) id: c735a0a519 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 助っ席ではなく、助手席では? (2018年6月3日 14時) (レス) id: a6574a601a (このIDを非表示/違反報告)
佐倉優衣(プロフ) - ユキナさん» 続きを考えて頂けるほど、深く考えて頂きありがとうございます!そうですね、入れたいとは思ってます( *´ ∀ `) (2018年5月28日 23時) (レス) id: c735a0a519 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ - 次の話辺り、戦闘が開始されますね…太宰VS中也…安室さんも恋沙汰には入るかもなぁ♪ (2018年5月28日 23時) (レス) id: 0f45599fe0 (このIDを非表示/違反報告)
佐倉優衣(プロフ) - アオさん» ありがとうございます!!頑張ります!(ノ´∀`*) (2018年5月28日 17時) (レス) id: c735a0a519 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:佐倉優衣 | 作成日時:2018年5月24日 15時