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「…」
『…』
気まずい。
車内の温度が、マイナスのようにも感じる。
どうしてこうなったか。軽く説明すると、あの後事情聴取なりなんなりで色々あって、帰るのが遅くなってしまった。
今度は私が助手席に乗り、先程と同じメンバーで安室さんの車に乗り込んだものの、蘭とコナンくんを送り届けた瞬間、安室さんの機嫌が悪くなった。
否、もとより悪かったのだろう。それを隠せる彼が、本当にわからない。
『…あの、安室…さん？』
「はい。なんですか」
『何か…怒ってます…？』
「はい。とっても。」
ニッコリと、震える程に恐ろしい、黒い作り笑いを見せる安室さん。
昔の太宰さんと同じくらい怖いかもしれない。と震えていると、キキッと車にブレーキがかけられた。
見れば、見慣れた自分のマンションがあった。
自分の横にあるシートベルトを解除して、安室さんの顔をのぞき込む。
『えと、あ、ありがとうございました…？』
「…」
未だに彼は、ムスッとしている。
本当にどうしたのだろうか。
すると彼は、自分のシートベルトを外し、私に手を伸ばした。
殴られるのか。と、防御体制をとると、それとは予想外に抱きしめられた。
『…は…？』
「…嫉妬しました。Aさんの周りの、乱歩さんと言う方や、晶子さんと言う方に。あの人たちの方が、貴方と仲がいいから。
…僕だって貴方に…お前に、信頼…されたい。」
ぎゅぅっと抱きしめる腕に力を込める安室さん。
ぐりぐりと、頭を肩に押し付けてくる。
それが、なんだか可愛らしくて…否、この人の本音を聞けたような気がして。
『っ…ふ…あははっ…！』
つい、笑ってしまった。
「っな、なんで笑うんですか！！」
『だって…安室さん、初めて本音を話してくれたように感じたから…嬉しくて…くはっ…』
「本音…？」
『何抱えてるか知らないですけど、安室さんって何か偽ってますよね。だから、正直苦手だったんですよ。何考えてるか分かんないし…
けど、今の安室さん良いですね。人間らしいです。』
へらりと笑って見せると、安室さんは片手で顔を覆い隠してしまった。
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佐倉優衣(プロフ) - ゆいさん» あ、本当ですね！申し訳ありません！ご指摘ありがとうございます！ (2018年6月3日 15時) (
レス) id: c735a0a519 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 助っ席ではなく、助手席では？ (2018年6月3日 14時) (レス) id: a6574a601a (このIDを非表示/違反報告)
佐倉優衣(プロフ) - ユキナさん» 続きを考えて頂けるほど、深く考えて頂きありがとうございます！そうですね、入れたいとは思ってます( *´ ∀ `) (2018年5月28日 23時) (レス) id: c735a0a519 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ - 次の話辺り、戦闘が開始されますね…太宰VS中也…安室さんも恋沙汰には入るかもなぁ♪ (2018年5月28日 23時) (レス) id: 0f45599fe0 (このIDを非表示/違反報告)
佐倉優衣(プロフ) - アオさん» ありがとうございます！！頑張ります！(ﾉ´∀｀*) (2018年5月28日 17時) (レス) id: c735a0a519 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐倉優衣 | 作成日時：2018年5月24日 15時
