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「すごいね!お兄さん!」


「ん?僕かい?」


「うん!なんの情報もないのに、パパーッて!」



目の前で、コナンくんと乱歩さんが話をしている。

江戸川コンビだ。なんて、どうでもいいことを考えてしまう。


「まぁ、僕は名探偵だからね!」


乱歩さんは、いつも通り偉そうに、でも嬉しそうにそう言った。

それに対してコナンくんは、少しトーンを落とした。


「お兄さん達…何者なの?」



コナンくんのメガネが、光った。



「…妾達は、武装探偵社さ。」


「何かあれば、いつでもご用命を。…__くん?」


「なっ!?」


最後は聞き取れなかったが、コナンくんが動揺していたので、また何か人の核心をついたんだな、と理解する。

乱歩さんは、真面目な表情から一転。また私の胸元に飛び込んできた。

帽子越しに、彼の頭を撫でる。



「Aちゃーん!僕頑張ったよ!褒めて褒めて!」

『はい、お疲れ様です。かっこよかったですよ。』

「ふふん、でしょー?与謝野さんも撫でていいよ!」

「今回も凄かったねェ」



2人に褒められて満足したのか、乱歩さんは離れて帽子をかぶり直した。


「…A姉ちゃんも、武装探偵社なの?」


『ん?私は違ぇよ。ただの一般人』


「Aも入ればいいのにねェ」


「そうそう。僕も社長も皆待ってるのにさぁ」


『気持ちは有難いですが、兄のことがありますので…』



そう言って苦笑を浮かべれば、与謝野さんは「あー…」と声をもらした。


「そういえばそうだったねェ。」


「?A姉ちゃんのお兄さんと関係があるの?」


『んー…探偵社とライバルっていうのかな。だから、入ると怒られると思うんだ』


「へー…ライバル…ねぇ」


「…けどA。何かあれば、妾達になんでも相談するんだよ。」


与謝野さんは、そう言いながら私の頭を撫でる。

そう言ってくれるのがすごく嬉しくて、微笑みながら言った。



『ありがとうございます。ぜひそうさせて貰いますね。』



2人は、優しく微笑んでくれた。

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佐倉優衣(プロフ) - ゆいさん» あ、本当ですね!申し訳ありません!ご指摘ありがとうございます! (2018年6月3日 15時) (レス) id: c735a0a519 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 助っ席ではなく、助手席では? (2018年6月3日 14時) (レス) id: a6574a601a (このIDを非表示/違反報告)
佐倉優衣(プロフ) - ユキナさん» 続きを考えて頂けるほど、深く考えて頂きありがとうございます!そうですね、入れたいとは思ってます( *´ ∀ `) (2018年5月28日 23時) (レス) id: c735a0a519 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ - 次の話辺り、戦闘が開始されますね…太宰VS中也…安室さんも恋沙汰には入るかもなぁ♪ (2018年5月28日 23時) (レス) id: 0f45599fe0 (このIDを非表示/違反報告)
佐倉優衣(プロフ) - アオさん» ありがとうございます!!頑張ります!(ノ´∀`*) (2018年5月28日 17時) (レス) id: c735a0a519 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:佐倉優衣 | 作成日時:2018年5月24日 15時

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