【番外編】黒板消し ページ30
※作者の頭の休憩です。
低身長で困ることを学生に聞けばトップレベルであろう黒板消し。
いつも友だちに手伝ってもらったり全力でジャンプして消している。
背の高い先生は上側に寄った板書をするから消すのが大変だ。
今日は日直なので毎授業で黒板消しをしなければならない。
移動教室でみんなの移動が早かったある日の3時限目。
「次は教室だったよな。帰ろーぜ!」
『私日直だから黒板消ししないとなの。』
『先帰ってていいよ〜。』
そういって荷物を教卓に置き黒板消しをとる。
下の方から消していきついにやってきた上側。
今回はジャンプしても届かないところが多く椅子でも引っ張って来ようかと悩んでいた時。
「届かないんだろ?貸して。」
その声と共にふわりと爽やかな匂いがした。
背後に立ち、私から黒板消しを優しく奪うと届かなかった部分を全て消してくれた。
「こういう時は頼れよ。俺もこれぐらいなら届くぞ?」
『いけると思ったんですー。』
「自分の身長を過信したい気持ちも分からなくはねぇけどな。」
そう言って笑うやっくんがとても輝いて見えた。
まさに救世主。
『このあるあるを分かってくれる男子がいるとは…。』
『ありがとう、助かった!』
お礼を告げると元気におう!と返事をするやっくん。
胸の鼓動はきっとジャンプしている姿を全て見られていたという羞恥心からだ。多分。きっとそう。
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あまね(プロフ) - ロングからのショート…めちゃギャップ萌えですねありがとう御座います供給過多で召されました対ありです😘 (2月27日 23時) (レス) @page16 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ココア廃人 | 作成日時:2024年2月25日 18時