かまってくれなきゃ死んでやる gr ページ33
※名前カタカナ推奨
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『グルちゃん』
『ねえ、グルちゃんってば』
『グルちゃん、ぐるちゃん、グルッペン！！！』
「だああもう！！煩い！！！」
『グルちゃんが返事してくれないからでしょ！！』
総統の立場にいる俺を“グルちゃん”等と呼び、挙句食い気味に言い返してくるこいつ。
特殊部隊隊長を務めるA。剣やナイフ、銃を使う者が多い中、うちでは他にいないスピアを相棒にしている。
…まあ、他にシャベルで戦うイレギュラー男がいるのだが。
女だからと舐めてかからない方がいい。我々国が小さかった初期こそ、戦争の場で散々馬鹿にされていた。
…次の瞬間にもうその口は開けなくなっている。
迷いの無いその軌道、的確に仕留める技術、彼女の体躯より長い武器をものにした努力。
その見事な手捌きは最早美しいの領域に達している。
彼女はれっきとした兵だ。今となっては我々国幹部Aを知らない国は少ない。“戦場の華”とまで呼ばれる女だ。
そいつが俺の恋人。
「書類があるんだ、もう少し待ってくれ。」
『なんで、今日は私と遊んでくれるって言った』
「仕方ないだろう？」
『ちゃんと分けてやらないのが悪いんでしょ。何も仕方なくない。』
「……。」
突然の正論が刺さる。…流石に俺の彼女過ぎるだろ。
確かに、先週今日は空けておくと約束した。だが、逃げに逃げ続けた書類仕事がこのタイミングで降りかかってきた。
…今逃げたらトントンからの粛清は免れない。それは勘弁だ。
「…早く終わらせるから、な？そしたらいくらでも遊べるから。」
『………やだ。今。』
とんだ我儘彼女を持ったものだ。むっと膨れた拗ね顔。不満そうに突き出た唇。
…可愛いな。
あーなんかどうでも良くなってきたゾ、書類とか。
もうこのまま流されてしまおうか____
バンッッ！！！
勢い良くノックもされず開かれた扉。
「…へえ、いいご身分ですねえ。書類もせんと彼女とイチャついてるんで？」
そこには
「…違う、ちゃうんやトントン。」
「何がや言うてみい。」
あかん、これは非常にまずい。
青筋をビキビキとさせながら無遠慮に部屋に立ち入ってくる。
『とんとん、』
「あ？何や」
『お仕事そんなにたまってるの』
「せやなあ、ざっと二週間分てとこやな。」
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みりあ - はー、すぅ、ファー😇 (2022年8月1日 19時) (
レス) @page17 id: c7129416ce (このIDを非表示/違反報告)
神無月(プロフ) - 私にもそんな甘酸っぱい青春ありません(ﾆｯｺﾘ)あとこれ面白いです！頑張ってください！ (2021年4月26日 12時) (レス) id: 804ec0cc68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろあ | 作成日時：2021年4月13日 20時
