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「…ちょい待て。何一人だけ解決してんねん。俺は今大混乱や。」
『ん？だから私橙山くんが好きなんだよ。』
「何回も言わんでええわ！阿呆！！」
えぇ…。
『好き。ただそれだけ。別に付き合ってとか言わないし、安心して。』
淡々とそう告げる。
「……ほんまにお前変やな。」
『そう？』
「…はあ……何かお前とおると毒っ気抜かれるわ…」
脱力した声色。…こうやって皆の前でも素直で居ればいいのに。
「なあ。」
『…？何。』
「一つ契約せん？」
『契約？』
「毎週木曜放課後。二人で話そうや。」
『…それ、橙山くんにメリット無くない？』
「……別にええやろ。俺が提案してんねんから。」
…まあ、確かに。私としては好きな人と過ごせる訳だから不都合は無い。彼が言うならそうなのか。
『分かった。木曜ね。』
「…ん。よろしくな。」
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(こいつと居ると自分になれる、なんて。)
(口が裂けても言ってやらんとこ。)
実は彼がAに心を開き始めている事は、まだ彼しか知らない。
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さて、この二人。彼等は似て非なる者同士。
道化を演じられる男に憧れた女。
自分に正直でいられる強さに羨みを覚えた男。
ある種、お似合いなのかもしれない。
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この二人が恋仲になるかどうかは、またの機会に。
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みりあ - はー、すぅ、ファー😇 (2022年8月1日 19時) (
レス) @page17 id: c7129416ce (このIDを非表示/違反報告)
神無月(プロフ) - 私にもそんな甘酸っぱい青春ありません(ﾆｯｺﾘ)あとこれ面白いです！頑張ってください！ (2021年4月26日 12時) (レス) id: 804ec0cc68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろあ | 作成日時：2021年4月13日 20時
