検索窓
今日:13 hit、昨日:10 hit、合計:232,585 hit

9,魔法が使えない者 ページ9

【Aside】


「それにしても学園長はどこに行っちゃったのかしら?式の途中で飛び出して行っちゃったけど……」



「職務放棄……………」



「腹でも痛めたんじゃないか?」





学園長は思いっきり扉を開けた。






クロウリー「違いますよ!」



「あ、来た。」



クロウリー「まったくもう。新入生が2人足りないので探しに行っていたんです。さあ、寮分けがまだなのは君たちだけですよ。狸くんは私が預かっておきますから、早く闇の鏡の前へ。」




『あ、ユウさん先にどうぞ。』




私が譲ると、ユウさんは私の方を見て言う。





ユウ「え?いいの?」




『うん』




グリム「ふぐぐー!!!」






ユウさんは闇の鏡の前に立つ。すると鏡から顔が現れた。






闇の鏡「汝の名を告げよ」



ユウ「え、えっと………ユウです。」




戸惑いながらユウさんは自身の名を口にする。すると、闇の鏡が口を開いた。




闇の鏡「ユウ…………汝の魂のかたちは………………」




『(む、無言?)』




闇の鏡「………………………わからぬ。」




ユウ「え?」




『は?』



クロウリー「なんですって?」





学園長が驚いたように闇の鏡に問いかける。





闇の鏡「この者からは魔力の波長が一切感じられない………色も、形も、一切の無である。

______よって、どの寮にもふさわしくない!」




周りがざわつき始め、学園長は驚きを隠せないように言う。




クロウリー「魔法が使えない人間を黒き馬車が迎えに行くなんてありえない!生徒選定の手違いなどこの100年ただ一度もなかったはず。一体なぜ………」




グリム「もごもご…ぷはっ!」



『!!』



グリム「だったらその席、オレ様に譲るんだゾ!」





クロウリー「あっ待ちなさい!この狸!」





グリム「そこの"ニンゲンども"と違ってオレ様は魔法が使えるんだゾ!だから代わりにオレ様を学校に入れろ!」





ニンゲン……………"ども"?それって私も入ってるわけ!?






グリム「魔法ならとびっきりのを今見せてやるんだゾ」






…………………嫌な予感がする。





「みんな伏せて!」




と、私と同じ赤髪の青年が叫んだ。





グリム「ん”な”〜〜〜!!」





『っ、ユウさん、伏せて!危ない!!』





ユウ「え?う、うわ!!」







周りが火の海に……あのドブネズミめ……

10,魔女、二度目の飛び蹴りを→←8,ナイトレイブンカレッジとは?



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (136 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
340人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

キナコ(プロフ) - moneさん» ありがとうございます!!更新頑張ります!! (2020年6月11日 20時) (レス) id: ea8df4566c (このIDを非表示/違反報告)
mone - 続きが楽しみです!更新頑張ってくださいね! (2020年6月11日 15時) (レス) id: 1029d3705d (このIDを非表示/違反報告)
キナコ(プロフ) - モヤシさん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2020年6月4日 16時) (レス) id: ea8df4566c (このIDを非表示/違反報告)
モヤシ - 面白いです!更新頑張ってください! (2020年6月3日 15時) (レス) id: 6624aad145 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:キナコ | 作成日時:2020年5月30日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。