30,あのドブネズミ、逃げやがった ページ30
【Aside】
そう男子が言うと、上から大釜が降ってきた。
エース「ぐえぇ!ナンダコレ!?鍋!?」
グリム「ぎゃははは!見てみろ、ユウ、A!エースのヤツ、でけぇ釜の下敷きになってペッタンコになっているんだゾ!だっせーゾ!」
ユウ「あ、あははは……………」
そう乾いた笑みしかしないユウさんと、
『(悪魔の笑い声だ…………)』
と、思っている私がいた。
「まさか大釜が出るとは。ちょっとやりすぎたか……?」
『うん。少しやりすぎ。嗚呼、このままじゃあ、出れそうにないね。ほら、手を貸してあげる。』
私は大釜の下敷きになっているエースに手を出した。エースは私の手を握ると、立ち上がった。
エース「あいたた……
………いーじゃんかよ。窓拭き100枚くらいパパッとやっていてくれたってさー」
ユウ「学園長命令です。」
ユウさんが言うと、暫く黙っていた青い髪の男子が口を開いた。
「罰で窓拭き100枚って……一体君たちはなにをやったんだ?」
エース「今朝、そこの毛玉とじゃれてたらハートの女王の像がちょーっと焦げちゃっただけ。」
「グレート・セブンの石像に傷をつけたのか!?それは怒られるに決まってるだろう。せっかく名門校に入学できたっていうのに初日からなにをしてるんだが……」
『(本当にそれな。)』
エース「……るせーなぁ。つーかお前、誰?」
デュース「僕はデュース・スペード。クラスメイトの顔くらい覚えたらどうだ?えっと………」
エース「お前も覚えてねーじゃん。」
デュース「とっ、とにかく!学園長命令なら、真面目に取り組むことだ。」
『学園長命令だからね。』
エース「はいはい。わかりましたよ〜っと……。んじゃ、パパッと始めますか。
………………ん?」
ユウ「あれ?」
『………グリム、どこ行ったの?』
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キナコ(プロフ) - moneさん» ありがとうございます!!更新頑張ります!! (2020年6月11日 20時) (レス) id: ea8df4566c (このIDを非表示/違反報告)
mone - 続きが楽しみです!更新頑張ってくださいね! (2020年6月11日 15時) (レス) id: 1029d3705d (このIDを非表示/違反報告)
キナコ(プロフ) - モヤシさん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2020年6月4日 16時) (レス) id: ea8df4566c (このIDを非表示/違反報告)
モヤシ - 面白いです!更新頑張ってください! (2020年6月3日 15時) (レス) id: 6624aad145 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キナコ | 作成日時:2020年5月30日 11時