鬼殺隊の被害者。【鬼滅の刃】

１２、鬼に慈悲をかける者。 ページ13

？「や、止めてくださいッ、」



と、声がした方を見ると、傷だらけの少年が女の子を庇って、無愛想な男に言ったのだ。







よく見るとこの無愛想な男は累の着物を踏みつけていた。







やっぱり此奴は、許さない。









？「鬼は人間だったんだから、俺と同じ人間だったんだから、足を退けてください。醜い化け物なんかじゃない。鬼は虚しい生き物なんだ。悲しい生き物だ。」






，









，








嗚呼、この少年は鬼に慈悲をかける優しい人なんだ。




けど、悲しい生き物って何？





私も悲しい生き物ってことなの？




私は悲しい、生き物なんかじゃない。




母も、悲しい生き物なんかじゃない。




『少年、』






「ッ……？」






『私は人間と鬼の間で生まれたが、

私も、私の母も、

悲しい生き物なんかじゃない。

虚しい生き物、なんかじゃない。』





「＿＿＿＿＿＿ッ、」






振り絞る声で私は言った。




虚しい？悲しい？巫山戯るな、






鬼(私たち)に同情なんかしないで、ほしい。

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