月島蛍の双子の妹のお話【ハイキュー！！】 (ページ3)

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第二話　バレー部ページ3

放課後になり、僕は山口とともに教室を出る。そして自分の妹である明里の元へと足を運ぶ。

「あ」

5組へ行くとちょうどあっちも出るところだったようで、目があった。

「明里、どうするの？」

これから何部に入るのか明里はまだ決めていなかった。今からバレー部へと向かう僕らと一緒に行くのか確認するためによったのだ。

「ん、」

掲げるように見せてきたのは男子バレーボール部と書かれた入部届。

「結局マネージャーするんだね！明里！」

嬉しそうに山口が言うとうん、と明里は頷く。

「じゃあ行こう！」

山口が僕らを先導するように歩き出した。

もう既に入部届を出していた蛍たちが着替えている間に体育館を入部届片手に覗く。

「あれ？入部希望の子？」

女性の声が聞こえて振り向くとジャージを着た美人な人が立っていた。

「はい」

返事をして入部届を見せる。

「そっか、ありがとう。」

微笑んでそう言われた。

「清水？どうした？」

今度は体育館から男の人が出てきた。そして私の手元に目を落とし一瞬目を見開いた後、嬉しそうにこちらを向く。

「マネージャー志望？」

「はい。」

「ありがとな！仕事は清水に聞いてくれ、あと今日入部希望の一年が他に2人来るから」

「はい」

自分がよく知る2人のことだろうな、と思い知っています。という意味も込めて返事をする。

「じゃあ、ついてきて、えーと、」

「明里です。月島明里。」

「明里ちゃん。」

「ん？月島？」

「あ、はい今日来る月島蛍の双子の妹です。」

「双子ってことは、知り合いだったのか！」

どうやら私の意図は伝わっていなかったようだ。