月島蛍の双子の妹のお話【ハイキュー！！】 (ページ2)

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第一話　出会いページ2

「へたくそ！！」

初日から教頭のカツラを飛ばしてしまい、俺、日向翔陽は今レシーブをミスった俺に怒鳴る目つきの悪いノッポ、影山飛雄とともに体育館出禁と言い渡され、放課後に学校の裏庭で練習をしていた。

「悪りぃ！！」

そんな怒鳴らなくても良いじゃんか、と思いもするが、それを言うと多分もっと怒られるので言わない。

レシーブミスしたボールが転がった先には女子生徒が立っていた。

裏庭に俺たち以外に人がいるなんて珍しい、と思うより先に俺は女子生徒の美しさに目を奪われた。

「(キレイな子．．．)」

しかし、影山を怒らせているという事実に気づきハッとして声をかける。

「ごめんなさい！ボール取ってくれますか！！」

どこを見ていたのかわからないけど、ぼーっとしていたキレイな女子は俺の声に気づいて足元のボールを拾い上げこっちに投げてよこしてくれた。

「ありがとうございます！」

先輩かもしれないと思い、敬語でお礼を言う。
俺の手元にしっかりと投げてくれた彼女はもしかしたら運動部なのかもしれない。

「ねぇ、君名前は？」

そのまま去ろうとすると女子生徒は俺に声をかけてくれた。

「え？！日向翔陽です！！」

「1年？」

「はい！1組です！」

「そっか、私も1年」

「え？！そうなの？！」

堂々と落ち着いた態度に同じ一年だとは思えず、驚いてしまう。

「うん。1年5組、名前は月島明里」

「月島、明里」

「バレー部？」

「うん！」

「部活は？」

「うっ！」

当然の質問に言葉が詰まる。

「いや、なんというかその～」

「まぁいいけど。またね」

「お、おう！」

なんとかごまかし(？)取り繕うと月島はそのまま帰っていった。

「(そういえば月島、俺よりデカかったな)」

戻った俺が影山におせぇ！！とまた怒鳴られたのは言うまでもない。