30話 ページ32
「あ、見つけた。」
亜夢はそう言って、二級呪霊を得意の薙刀で祓う。
「(ん〜、この辺はもういなさそう、かな？棘くんのところに戻ろう。)」
亜夢と狗巻は半径10m程の距離を保ちながらそれぞれ呪霊を祓っていた。
「棘くん！」
「ツナ！」
狗巻の姿を見つけた亜夢は駆け寄った。
「メカ丸さんの携帯？」
「しゃけ」
手にした携帯の持ち主を聞かれ肯定の意を示すと狗巻は誰かに電話をかけ始めた。
「『眠れ』」
「(ちょっと可哀想だなぁ)」
数コールの後電話の相手、三輪にそう言った狗巻。
するとすぐに電話の向こうから寝息が聞こえてくる。
そのあと持っていたメカ丸の手を投げ捨てると手ごと携帯を持ってきたのだろう、伏黒の玉犬を撫でたあと
「『戻れ』」
と言った。
「誰にかけたの？」
「明太子」
「ああ、三輪さん？」
「しゃけ」
そんな会話の最中、"それ"は現れた。
禍々しい気配を感じ、2人はすぐさま振り返る。
「こんぶ．．．」
「なに．．．？コレ明らかに低級の呪霊の気配じゃないよね？」
そう言って2人が注視している木の陰から呪霊が現れる。
「「！！」」
その瞬間木の陰から見えたその呪霊の首が難なく落とされた。
次に現れたのはただならぬ雰囲気をまとった呪霊。
「しゃけ いくら 明太子」
「こいつは、流石に高専が用意した呪霊ではないよね。」
2人はすぐさま戦闘態勢に入る。
狗巻は襟のチャックを外し、亜夢は薙刀を構える。
それを察した呪霊は攻撃を開始した。と同時に薙刀を狗巻へと渡す。
『
「！(コレは流石に2人じゃきついな．．．．)」
自身の攻撃を吸収された呪霊は、再び攻撃を繰り出そうとする。
「『動くな』」
『
亜夢が呪霊の攻撃を吸収し、狗巻は動きを止め、亜夢がそれをぶつける。これが2人での戦闘において、基本スタイルだ。
「(まだ浅いか．．．)」
亜夢の攻撃に後ろへよろめいた様子はあったが大したダメージにはなっていないようだった。
そして2人は、アイコンタクトを取る。
呪霊を反撃を再び亜夢は吸収する。
そして狗巻が動きを止め、また攻撃に移すとよろめいた呪霊を尻目に、2人は全力で走り出した。
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声優2次元大好き！(プロフ) - ゆりゆりさん» ご指摘ありがとうございます！これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします！ (2020年2月1日 20時) (
レス) id: ab94ca0abd (このIDを非表示/違反報告)
ゆりゆり(プロフ) - 夢小説にあまり棘くんの小説や短編が無いので、とても嬉しく思い見させてもらってます！更新頑張ってください！後 恐らく乙骨ゆうたの漢字は優太では無く憂太だと思います！夢主ちゃんが怪我した時の棘くんの反応とか凄く気になりますね……(ｼｬｷｯ) (2020年2月1日 10時) (レス) id: 891272833b (このIDを非表示/違反報告)
声優2次元大好き！(プロフ) - パピコさん» ありがとうございます！これからも頑張ります！よろしくお願いします！ (2020年1月21日 16時) (レス) id: ab94ca0abd (このIDを非表示/違反報告)
パピコ - とてもおもしろいです！狗巻くん私も好きです！更新頑張ってください！応援してます！ (2020年1月20日 22時) (レス) id: ed6b97c7d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：声優2次元大好き！ | 作成日時：2020年1月10日 17時
