探しています【鬼滅の刃】

弐拾玖の型 ページ29

『人の屑だ！！！！』


なんであたし達から全部奪うの？



蟲柱「貴女に言われたくはありません！」

『どうして？』


蟲柱「貴女は愛美さんの家族を殺しましたよね？！」



『…殺すわけないでしょ？』



霞柱「誰が君を信じるの？」

確かに…誰もいないだろうね。



『これ以上…。あたし達を苦しめないでよ！』

水柱「…(あたし…？)」

音柱「『あたし達』だと？なんだよ。まだ仲間でもいるのかよ！」




『仲間じゃないよ。あたし達は３人で１人なの。』

私と僕とあたしで１つなの。




風柱「意味が分からねェなァ！」



『分かんないなら良いですよ。』


どうせ貴女たちは私が殺気でも送れば動けないんだから。





早く黙ってどこかに行ってよ。




『私は貴女達が壊した。あんた達が罵ったせいでね。壊れたんだよ
僕も貴女達が壊した。青葉を殺されたせいで限界だったのに
無理をしたんだよ
あたしは、貴女達を許さない。
私と僕を壊した貴女達を…許すものか。
どうして？どうして私を傷つけるの？
私は治しても治してもすぐに壊れる。
今回は貴女達のせいで壊れたんだよ。
償えよ。』


私は静かに喋った。




蟲柱「…どうして…？」

『なに？文句ある？あたしはあんたらを許さないって言ってんの。』


なんで分かんないの？


あ、やっぱり馬鹿だから分かんない？

そっか。そっか。




分かったよ。




『もうどっか行ってよ。あたしは、
僕と私の願いを叶えることしか出来ないから』



こんな世界。



生きてなくてもいいよね。




私の言う通りだったよ。



私(青葉がいないのに。生きる意味なんてないよ。)



あたし達を心のどこかで生きたいと思わせていたのは、




青葉の存在だった。




青葉がいるから我慢できた。




青葉の笑顔を守りたかった。



でも…もう青葉はいないんだよ。




今夜…ここを抜け出して。




鬼舞辻無惨を探そう。





殺して貰うんだ





コレからだったのに。



青葉は…今から大切な人生が待っていたのに。




理不尽に奪われた。





なんで愛されたいって思ったんだろう。



分かち合っていたと思っていたのに。



笑いあっていたと思ったのに。



あぁ…面白い。



後悔したって遅いから。



認めなかったら信じてくれると思っていたのに。




無駄だったね。



貴女達を信じた私が馬鹿だった。




もう戻れない。




『早く出ていけ。』


殺気を出して柱達を追い出した。

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