妹じゃありませんよ。炎柱さん。【鬼滅の刃】

弐拾弐 ページ22

『なんで…私の悪口を？』


私…何かしちゃった…？



煉獄「アイツは…お前を消そうとしてる。」


『なんで…？』


なんで？




おかしいでしょ。




私何もしてないでしょ？

煉獄「悪口は…どれも嘘ばかりだ。」


『その嘘を信じてる人は…どのくらいいるの？』


煉獄「…。」



『答えてください。』




煉獄「胡蝶と…甘露寺と俺と時透は信じてる。」


煉獄「後の柱は…分からない。」



当たり前だよね。


だって私…あんまり他の柱の人と関わってないし。





え？


俺？




『…私を信じてるんですか？』

『…妹さんを信じなくていいんですか？』




煉獄「…あんなやつ妹ではない。お前だけだ。」


嬉しかった。



何故か分からないけど。



嬉しかったんだ。





『あの人は…どんな噂を流してるんですか？』


煉獄「真に受けては駄目だからな。」



煉獄「まず、柱には人の手柄を取ってなった。
呼吸は使えない。
愛柱をいじめている。
この噂が流れた。」


愛柱だったんだ…。



初めて知った。




って言うか。


他の人の手柄をとった？
呼吸は使えない？
愛柱をいじめている？




全部嘘じゃん。



『なに…それ。』



煉獄「そして…
今回の任務で愛柱を怪我させた。
一般人を盾にした。
下級の鬼を相手して半年も眠っている。
と言う噂が後を追って流れた。」


『私…何かしましたかね？』


煉獄「この噂は…一般隊士にも流れている。」





私…居場所ある…？


家族で幸せに暮らしてたのに。

家族に家を追い出されて。

従兄弟たちと幸せに暮らしてたのに。

鬼に奪われて。

鬼殺隊に入って柱になって友達が出来て幸せだったのに。

変な噂を流されて。




楽しくない人生。



無駄だなぁ…。




私が生きてることで、誰かが苦しんでる？



私がいるから…兄上に迷惑かけてる？


無一郎にも。

しのぶちゃんや蜜璃ちゃんも。


迷惑って思ってる？



仲良くしてほしくないかな？


話しかけないで欲しいかな？






私って…居ない方がよかったりしないかな？


煉獄「杏…‼」



『へ？』

兄上に肩を捕まれている？



煉獄「いや、返事がなかったから。」

そう言って手を離す。









.









.







『…私…居ない方が良かったですかね？』

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