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ガチャガチャ



(え待って無理無理無理怖い抵抗出来ない状態で骸骨ドアップマジ無理マジ無理)

「よし、準備出来たぞ博士」

「ご苦労、サンズ君」

(今から何がはじまるの)



 サンズと博士(仮名)は少し離れて、何かブツブツ話し合っている。



「前回は20で十分だったが、今回はどうする?」

「結構な数やってるし、身体に負担かかってると思うから8ぐらいで様子見しよう。幸い今日は時間あるし」



 もしかして俺改造人間にされてる?? これ人体実験でよく見る電流流して耐久度調べるやつでは??



「じゃあ、3・2・1でスイッチonにするよ」

(やめてくださいお願いします)



 心の中での懇願が届くはずもなく、博士はカウントダウンを始める。



「3⋯⋯」

(終わった〜〜俺の人生大分特殊に終わった〜〜)


「2⋯⋯」

(お父さんお母さんおじいちゃんおばあちゃん俺の代まで命繋いでくれてありがとう)


「1⋯⋯」

(来世はちゃんと人間として死ねたらいいな〜〜)


「0!」

(goodbye!)



 ジジジジジジジジジジジジジ!!



 痛みを覚悟し、強く目を瞑る。



(ウーーーーーッ!! ⋯⋯?)



 あれ⋯⋯?



(なんか⋯⋯全然痛くないな⋯⋯)



 むしろ全身が温かくなって気持ちいい⋯⋯痛んだ身体に効く⋯⋯。



(⋯⋯ん?)



 自分の真上をよく見ると、何かが浮遊している。

 よく目を凝らして見ると、半透明で、且つ中心からヒビが全体に走った、逆さまの白っぽいハートが見えた。なにこれ??



「ふむ⋯⋯何度見てもよく分からないな、この子のソウルは」

「モンスターが死ぬとき、ソウルは身体と共に砕け散る⋯⋯死ぬ寸前ってことじゃないのか?」

(死にかけてんの俺? いやずっと全身痛いけど)



 あと、口ぶり的に研究対象的なあれなのかな俺って? 殺意はなさそうだけど。



「あれだけの回復薬を使って尚死にかけているとは考えにくいけれど、その可能性も捨てきれないな。一応回復薬を追加しておこう」



 博士がそう言うと、カチッと音が響く。それと同時に全身の温かい感じが消えていく。ちょっと、いやかなり残念だ。


(あれ⋯⋯なんか急に⋯⋯眠気が⋯⋯)

「明日は────の検査を───────から、───て」

「一応──────の─────が、───────?」


 俺は眠気に抗えず、そのまま寝た。


 

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作者名:名無し40992号 | 作成日時:2024年2月27日 20時

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