gt,tp4_発熱_#02 ページ17
キヨさんも体調不良
――――――
「決まった？」
「一応薬は飲みたいから…ゼリーお願い。」
「喉痛いからうどんとかすすったりするの嫌なんだって。」
あれこれ聞いているうちに分かったことだった。
「あ〜なるほどね。
ちなみにキヨはいつもの量頼んできたぞ。」
「食欲はあるみたいで良かったよ…笑」
彼女が少し笑った。
俺の物も頼むとうっしーが部屋を出ていったところで
「マコ。用意出来たよ。」
レトさんが部屋に入ってきた。
「ありがと、レトさん。」
ソファーから起き上がり、
レトさんへと向かう足取りはフラフラしていて
壁沿いを歩く彼女を支えると
あきらかに異常な体温が伝わってくる。
案内されるまま歩くと寝室に着きキヨが起きていた。
「…マコの方が重症じゃん。」
たしかにそうかも。
彼女を布団へと押し込み安静にしている所をただ眺めていると
家中にチャイムが鳴り響き
レトさんが鍵を解除しに行った数分後には
2人が顔を覗かせた。
マコも体を半分起こしたので
俺は体を支えることにした。
「はい、これ病人たちのセット。」
うっしーがキヨに袋を渡した。
「マコはこっちで食べ、動くのしんどいでしょ？」
レトさんがそう言った。
「いいの？」
「勿論いいよ。」
じゃあ、ご飯食べるか。と
袋の中から必要なものを取って3人が部屋を出た。
「ガッチさんは…？」
何を言ってるんだこの子は。
「1人にするわけ無いでしょ〜？これからは交代だよ。」
このまま食べる流れかもしれないけれど、
かなりしんどそうだな…
「…休憩しよう。
良いぐらいになったら声かけて。それから食べよう。」
十数分後に声をかけられた。
レジ袋を手繰り寄せゼリーを取り出した。
蓋を開けスプーンで掬い上げ口元へ持っていくと
何も言わずに食べた。
食べさせている途中で3人が部屋に入ってきた。
キヨはそそくさと布団へ入り、
レトさんは薬が入っているという
ポーチが入ったマコのバックを
うっしーは温かい飲み物を取ってきてくれた。
半分もいっていないあたりで彼女からストップがかかった。
「元々食欲ないって言ってたんだから頑張った方でしょ。」
うっしーの言うとおり。
だからそんなに申し訳無さそうな顔しないでよ。
「食べたくなったら食べればいいよ、薬飲んで寝よっか。」
薬を飲ませてマコを横にさせた。
「ご飯食べてくる。心配しないで、マコ。」
「うん。ありがと、ガッチさん。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 15人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みこと | 作者ホームページ：http://なし)ー
作成日時：2023年10月14日 22時
